『XMでスキャルピングは禁止なのか?』
『XMでスキャルピングをすると口座凍結されるリスクがあるって聞いたんだけど本当?』
『そもそもXMってスキャルピングに適しているの?』
当記事では、海外FXのスキャルピングに関して、上記のような疑問をもつあなたのためにXMのスキャルピング事情について徹底的にまとめている。
結論から言うと以下の通りだ。
- XMではスキャルピングは禁止ではなく、口座凍結されるリスクもない
- ただし、禁止事項があるので注意が必要
- スキャルピングトレードがメインならXMのZERO口座・KIWAMI極口座や、他の海外FX業者のECN口座(スプレッドの狭い口座)を使うのがおすすめ
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ただ当記事でおすすめしているスキャルピングトレードに適したZERO口座・KIWAMI極口座は、口座開設ボーナスしか適用されない。
入金ボーナスとXMポイント目当ての方は、スタンダードかマイクロ口座を使った方が良いだろう。
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目次
XMはスキャルピング禁止ではない
XMでは以下のようにスキャルピング取引を公式ページで正式に認めている。
XMでスキャルピングをしたからと言って、出金拒否や口座凍結される心配は一切ない。
『最低○○分はポジションを保持しないといけない』などの取引制限もないため、自由にスキャルピングし放題だ。
EA・自動売買トレードもOK
XMでは、EAなどプログラムを用いた自動売買トレードも禁止していない。
EAを使った超細かなスキャルピングシステムでも、XMのMT4・MT5上で機能していれば問題なく利用できる。
XMではEA・自動売買禁止と間違った情報が書いてあるWEBサイトがある
XMではEA・自動売買を禁止していると書いているWEBサイトがあるがこれは間違い。
XMで禁止しているのは人工知能・EAなどの自動売買の裁定取引であって、EAや自動売買そのものは認められている。
(裁定取引に関して詳しくは後述している)
スキャルピングに関わるXMのトレード禁止行為を再確認
スキャルピングに関わるXMのトレード禁止事項は以下の2つ。
- 裁定取引(アービトラージ)の禁止
- ネットワークや接続遅延を利用した取引の禁止
これらの禁止事項を行えば口座凍結や出金を受け付けないリスクが発生するため注意しよう。
※読んでいただければわかるが、どれも当たり前の禁止事項だ。
悪質なトレードを行おうという前提でなければ、以下の禁止事項には触れないだろう。
裁定取引(アービトラージ)の禁止
XMでは、裁定取引(アービトラージ)を一切禁止している。
この規約に触れた場合、全利益没収・口座閉鎖になる可能性があるため、十分に注意しよう。
複数の口座を利用した両建て取引
XMでは1アカウントにつき、8つまで口座を追加して利用することができる。
ただし、別口座間で反対売買の実質的な両建てポジションを持つことが禁止されている。
(同一口座間での両建てはOK)
他業者間での両建て取引
他業者のFX口座を開設し、その口座とXMの口座それぞれで、同一通貨の反対売買のポジション(実質的な両建てポジション)を持つことを禁止している。
グループ内での裁定取引
友人などとグループをつくり『Aチームはドル円を売り、Bチームはドル円を買う』などのグループ全体でトレード利益を残そうとするような取引も禁止されている。
※過去に、あるFXグループがXMでこの禁止行為を行い、全利益没収・口座強制閉鎖になった。
そもそも裁定取引(アービトラージ)とは…
裁定取引(アービトラージ)とは、2社間のレートの差を狙って両建てを行い、利益を得る取引手法。
サヤ取りとも言われる。
FXの通貨レートは業者によって異なる瞬間がある。
2社のレートに差(サヤ)が空いた瞬間に、同時に売りと買いの注文を出して、収束するタイミングで同時に決済して利益を得るのだ。
画像引用元:ザイFX
この手法は勝率が非常に高い反面、FX業者からするとメリットが一切ないため、非常に嫌われる手法でXMでも全面的に禁止されている。
【補足】自動売買EAでのスキャルピング注意点
EAを使って自動売買でスキャルピングする際、意図しないところで勝手に裁定取引(アービトラージ)や禁止事項の両建て取引を行ってしまう可能性があるので、注意が必要だ。
例えば、XMの複数口座でEAによる自動売買を稼働中に、各口座の取引内容がたまたま両建てになってしまうケースもある。
特にロジックが正反対(トレンド向きEAとレンジ向きEA)のEAを使っている場合は、このような両建て取引がされることもあるので気をつけよう。
裁定取引(アービトラージ)や禁止事項の両建て取引を疑われないように、自動売買EAは、XMの同一口座内でのみ稼働させることをオススメしたい。
ネットワークや接続遅延を利用した取引の禁止
これはよっぽどの有事の時にしか発生しないのだが、例えばスイスフランショックやギリシャショックなど市場が急変動するタイミングで、サーバーにアクセスが急激に集まり、接続遅延が起きるときがある。
このような正しい市場価格を反映されていない状態のレートを意図的に狙って取引を行うのは禁止されている。
【その他の禁止取引例】
スキャルピングとは直接関わりがないが、その他にもXMの禁止取引
■ボーナスやXMPの悪用
ボーナス現金化やXMPを稼ぐことを目的とした取引は禁止。
ボーナス現金化は当然として、XMPを稼ぐためだけに同一口座間で両建取引をするのも禁止となっている。
■週明け窓を狙ったトレード
月曜の市場オープン時に金曜のクローズ値から、大きくレートが乖離することがある。(金曜クローズ価格と月曜オープン価格の間に大きな空白(乖離)があることを窓開けと呼ぶ)
窓開けを予想して、金曜クローズ時に複数口座間で両建てして稼ぐことは禁止だ。
90日間アクティブ活動がないと口座凍結されるので注意
禁止取引に抵触せずとも、90日間のアクティブ活動なし(入金・新規注文・ポジションの決済・ポジション保有)のアカウントは口座凍結されてしまう。
ポジションを保有しないまま口座を90日以上放っておいて口座凍結されたなら、それはスキャルピングが原因ではない。
口座凍結になった際の対処法については以下の記事でまとめているので参考にしてほしい。
XMでスキャルピングするならZERO口座がおすすめ
ここまでXMのスキャルピング事情について解説してきたが、XMでスキャルピングするならZERO口座・KIWAMI極をおすすめしたい。
『海外FXでスキャルピングにおすすめの業者!安全な業者を紹介』でも解説しているが、スキャルピングを行う上で特に重要な指標となるのが、約定力とスプレッドだ。
XMには、マイクロ口座・スタンダード口座・ZERO口座・KIWAMI極口座の4口座タイプがある。
4口座とも約定力は申し分ないのだが、スプレッドの部分で見ると、スタンダード口座・マイクロ口座は海外FX業界では平均レベルとなっている。
スプレッド単体で見ると、スタンダード口座・マイクロ口座はスキャルピングにそこまで適しているとは言いづらい。
スキャルピングのことだけを考えると、スプレッドの狭い業者を選択するのも一手だろう。
一方、ZERO口座はXMの中で最もスプレッドの狭い口座タイプであり、他社と比較してもそれなりに対抗できるスプレッドの狭さとなっている。
ただしZERO口座は、取引ごとに手数料が発生する。
取引手数料を加味しても、スタンダード口座やマイクロ口座よりは実質コストは抑えることが可能だ。
手数料無料で低スプレッド環境で取引するなら、KIWAMI極口座がおすすめ。
ZERO口座には劣るが、コストを抑えた取引が可能だ。
XMの3つの口座タイプの違いについて詳しく知りたい方は以下を参考にしてほしい。
マイクロ・スタンダード口座は他社と比べるとスプレッドは並レベル
実際にXMのマイクロ・スタンダード口座のスプレッドと、他社STP口座のスプレッドを比較してみた。
通貨ペア | |||
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6pips | 1.33pips | 1.5pips |
EUR/JPY | 2.6pips | 1.74pips | 1.7pips |
GBP/JPY | 3.5pips | 2.45pips | 2.7pips |
AUD/JPY | 3.0pips | 2.12pips | 2.1pips |
EUR/USD | 1.6pips | 1.20pips | 1.3pips |
GBP/USD | 2.3pips | 1.57pips | 1.9pips |
AUD/USD | 1.8pips | 1.52pips | 2.1pips |
(※)すべて変動スプレッド制を採用しているため、平均スプレッドを記載している。
TitanFXやAxioryのようなスプレッド特化型の業者と比較すると、さすがにXMのスプレッドが若干劣ることは否めないが、海外FX業界で見ると、決して広過ぎるわけではなく、ごく平均レベルのスプレッドであることがわかる。
ただし「XMのスタンダード口座・マイクロ口座がスキャルピングに向いているか?」となると、スプレッド面だけで見ると、スキャルピング向きとまでは言えないのが実態だ。
XMのマイクロ・スタンダード口座はデイトレード向け
そもそもXMのマイクロ・スタンダード口座はデイトレード向けの口座だ。
スプレッドこそ狭くはないものの、その分ボーナスに特化することで顧客還元している。
- 口座開設ボーナス13000円
- 最大10,500ドル(1ドル=140円なら約70万円)受け取れる入金ボーナス
これらのボーナスを生かして数回の取引で大きな利幅を抜くデイトレードなら、それほどスプレッドは気にならない。
XM | TitanFX | スプレッド差 (円換算) |
|
---|---|---|---|
1回 | 1.6pips | 1.33pips | 0.27pips (270円) |
10回 | 16pips | 13.3pips | 2.7pips (2,700円) |
100回 | 160pips | 133pips | 27pips (27,000円) |
上記ではXMとTitanFXで取引回数ごとのスプレッド差を比べてみたが、スキャルピングのように取引回数が多くなるほど、どんどんスプレッドによる手数料差が広がってしまうことがわかる。
しかし、裏を返せば数回程度であればさほど気にならないレベルなのがわかるだろう。
XMを活用するならデイトレードでガッツリ利幅を狙っていきたい。
XMはストップレベルがゼロに改善された
ストップレベルは”幅”と呼ばれるもので、現在の市場価格から最低限乖離しなければ注文ができない値のこと。
つまりストップレベルが狭いほど現在価格から近い価格で指値注文を入れられる。
利ザヤを小さく何度も抜いていくスキャルピングにとって、ストップレベルが狭いほうがやりやすい。
XMでは長らくストップレベルが数pipsとなっており、スキャルピングに適さないとされてきたが、2021年8月に全銘柄においてストップレベルがゼロになった。
スキャルピング環境としては、画期的な改善がされたと言えよう。
これによりXMでは、例えば0.1pipsの指値注文・逆指値注文(利益確定・損切り)も自由自在に可能となった。
わずかな利益を狙うスキャルピングにおいては、ストップレベルが0であることは必須。
XMもスキャルピング環境の整備に本腰を入れてきたということだ。
ストップレベルをゼロに改善したXMの英断は、高く評価してよいだろう。
スプレッド特化型でスキャルピングに向いている業者でも、ストップレベルが0ではない業者もある。
スキャルピング向きの業者を探す際は、ストップレベルにも注目するのがよいだろう。
XMのZERO口座のスプレッドは中の上くらいのスペック
XMでスキャルピングするなら、スプレッド特化型のZERO口座一択となるのだが、ZERO口座のスプレッドは、他業者に比べて中の上ぐらい。
正直、以下のようにもっとスプレッド水準が高い海外FX業者はいくつかある。
XMと他業者とスプレッド比較
通貨ペア | ||||
---|---|---|---|---|
手数料 | 往復1000円/lot (※1.0pips) | 往復500円/lot (※0.50pips) | 往復600円/lot (※0.60pips) | 往復700円/lot (※0.70pips) |
全通貨 平均スプレッド | 1.52pips (0.52pips) | 1.05pips (0.55pips) | 1.26pips (0.66pips) | 1.40pips (0.70pips) |
ドル円 | 1.10pips (0.10pips) | 0.60pips (0.10pips) | 0.90pips (0.30pips) | 1.03pips (0.33pips) |
ユーロドル | 1.10pips (0.10pips) | 0.60pips (0.10pips) | 0.80pips (0.20pips) | 0.90pips (0.20pips) |
ユーロ円 | 1.60pips (0.60pips) | 0.80pips (0.30pips) | 1.20pips (0.60pips) | 1.44pips (0.74pips) |
ポンド円 | 2.10pips (1.10pips) | 1.60pips (1.10pips) | 1.90pips (1.30pips) | 2.15pips (1.45pips) |
ポンドドル | 1.40pips (0.40pips) | 0.90pips (0.40pips) | 1.00pips (0.40pips) | 1.27pips (0.57pips) |
オージー円 | 2.00pips (1.00pips) | 1.20pips (0.70pips) | 1.50pips (0.90pips) | 1.82pips (1.12pips) |
オージードル | 1.40pips (0.40pips) | 0.80pips (0.30pips) | 1.00pips (0.40pips) | 1.22pips (0.52pips) |
上記表の通り、XM ZERO口座は業界No1の取引コストではない。
しかし、スプレッド特化型の業者と比べても、そこまで大きな差を開けられていないので、XMのZERO口座はかなり健闘しているとも読み取れる。
あなたがもしスプレッドコストを限界まで下げて、ガチガチのスキャルピングトレードをしたい!スプレッドだけで判断したい!というのであれば、別業者を検討するのも一手だ。
ただし、XMのZERO口座には、高い約定力とストップレベルゼロというメリットがある。
また、XMのZERO口座は、ECN口座としては珍しく、口座開設ボーナスをもらえる(他業者のECN口座では、ボーナス皆無であることが大半だ)。
XMなら圧倒的な信頼感・安心感のもとでトレードできる点も考慮しつつ、XMをスキャルピングで使うかどうかを総合的に判断するのもよいだろう。
ちなみに、XMのZERO口座では、原油や天然ガスなどのCFD商品には対応していない。
(マイクロ口座・スタンダード口座は対応しているがスプレッドがかなり広い)
CFD関連のハイレバスキャルピングトレードを行うなら、下記記事でも紹介しているTitanFXがおすすめだ。
ただし、XMのZERO口座は、他業者はない以下のメリットがある。
- 日本人トレーダーの口座開設者数No.1の実績
- マイページがかなり使いやすい
- サポートがめちゃくちゃ丁寧
- 最低入金額が10,000円と安い
- 入出金手段が豊富で困らない
- 新規口座開設で13000円のボーナスがある
はじめて海外FXでECN口座を使う方や、実績があって安心感がほしいという人はZERO口座の開設をおすすめする。
XMのZERO口座とは
ZERO口座とは、XMのスプレッド特化型の専用口座で、スプレッドが極限まで狭い(0.0pips~)代わりに取引手数料を別途徴収されるもの。
取引手数料は1lot(10万通貨)の往復取引あたり1,000円。
pips換算すると1.0pips分に相当する。
例えばドル円の場合、ZERO口座の平均スプレッドは0.1pipsなので、0.1pips+1.0pips=1.1pipsが実質スプレッドとなる。
ZERO口座について詳しく知りたい方は以下ページを参考にしてほしい。
XMのスキャルピングまとめ
以上でXMのスキャルピングに関する解説は終わりとなる。
最後にXMのスキャルピングに関するおさらいをしておく。
- XMではスキャルピングそのものは禁止されていない
- 裁定取引やネットワーク・接続遅延を利用した取引の禁止
- 他業者と比較すると、マイクロ・スタンダード口座のスプレッドは並、ZERO口座のスプレッドは中の上レベル
- ただしXMにはストップレベルゼロ・高い約定力というメリットもあり、スキャルピングに向いている要素もある
特にXMのZERO口座には、スプレッド以外のメリットがたくさんある。
- 日本人トレーダーの口座開設者数No.1の実績
- マイページがかなり使いやすい
- サポートがめちゃくちゃ丁寧
- 最低入金額が10,000円と安い
- 入出金手段が豊富で困らない
- 新規口座開設で13000円のボーナスがある
特に、ECN口座で口座開設ボーナスが受け取れるのは、XM ZERO口座だけの特権。
ECN口座を試す意味でも、XMで口座開設する価値は大いにあるだろう。