FX取引のプラットフォームでは、MT4一強時代が長年続いてきた。
そんな中MT4に対抗して、cTraderというプラットフォームが2011年に登場したのはご存知だろうか。
cTraderは、スキャルピングやデイトレードが主のECN取引用に開発されたツールである。
項目 | ctrader | MT4 | MT5 |
---|---|---|---|
取引方式 | ECN | STP・ECN | STP・ECN |
操作性 | 直感的に操作可能 | ある程度の慣れが必要 | 慣れが必要 |
約定力 | リクオートなし | 業者によってはリクオートあり | 業者によってはリクオートあり |
取引制限 | 一切なし | 利用業者によっては制限あり | 利用業者によっては制限あり |
板情報 | 閲覧可能 | 閲覧不可 | 閲覧可能 |
ワンクリック注文 | 可能 | 可能 | 可能 |
同時決済 | 複数ポジションを同時決済可能 | 1つずつポジションを決済する必要がある | 複数ポジションを同時決済可能 |
インジケーター・EA | MT4と比較すると少ない | かなり多い | MT4と比較すると少ない |
情報のわかりやすさ | かなりわかりやすい | わかりにくい | わかりにくい |
対応デバイス | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット ※業者によっては一部非対応 | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット ※業者によっては一部非対応 |
約定力の高さや操作スピードなど総合的に見て、MT4・MT5より優れた取引環境と言えるぞ。
本ページでは、そんなcTraderを管理人が実際に使ってみて感じたメリットデメリットをまとめた。
管理人のまとめを先にみたいという方はこちらから。(クリックでスクロール)
目次
- 1 cTraderとは約定力・機能性・操作性が評価されている取引プラットフォーム
- 2 cTraderとMT4・MT5の比較早見表
- 3 cTraderを導入している海外FX業者は?
- 4 cTraderの16のメリット
- 4.1 約定スピードが非常に優秀
- 4.2 0.0pips~の超低スプレッド
- 4.3 ブローカーによる価格操作がない
- 4.4 約定拒否・取引制限一切なし
- 4.5 ワンクリック注文対応
- 4.6 ワンポジション内の取引量も調整可
- 4.7 cTraderは複数の注文を同時に処理できる
- 4.8 ポジションの建玉変更、分割決済ができる
- 4.9 株式取引のごとく板情報が見れる
- 4.10 時間足表示が多い
- 4.11 通貨ペアをフィルタリングでカンタンに見つけられる
- 4.12 予定損益が確認できる
- 4.13 日本語完全対応。時間表記も全て日本時間に変更できる。
- 4.14 あらゆるデバイスで取引OK!スマホアプリ・タブレットも。
- 4.15 チャートをカスタマイズしやすい
- 4.16 インフォメーションがわかりやすく表示されている
- 5 cTraderの3つのデメリット
- 6 cTraderの利用がオススメなトレーダー
- 7 管理人のcTraderまとめ
cTraderとは約定力・機能性・操作性が評価されている取引プラットフォーム
cTraderは2011年にロンドンの”Spotware System“という会社が開発した取引ツール。
ECN方式専用として開発され、約定力の高さや機能性・操作性が他のプラットフォームに比べて優れたパフォーマンスを誇る優秀なプラットフォームだ。
実際に開発会社のSpotware Systemが「Finance Magnates 2018 Awards」(※)のFXトレードプラットフォーム部門で最優秀賞を獲得していることからも、cTraderの実力は折り紙付きと言える。
詳しくは後述するが、
- 複数ポジションを”完全同時”で一括決済可能
- デフォルトで板情報を見れる
- リクオート(約定拒否)・取引制限一切なし
などcTraderを使うことで様々なメリットを享受できる。
cTraderの基本機能については、以下の動画でも解説されている。
(※)Finance Magnates Awardsとは
Finance Magnates Awardsは毎年ロンドンで開催されるサミット。
CFDブローカー部門・FXブローカー部門・取引プラットフォーム部門など、各部門のその年最高の成果・実績を残した企業が投票によって選ばれる。
参考記事:London Summit 2018 FX Industry Awards: Step by Step Guide
cTraderとMT4・MT5の比較早見表
cTraderとMT4・MT5はそもそも開発目的が違う。
上述したようにcTraderはECN専用の取引プラットフォームとして開発されているが、MT4・MT5はECN専用のプラットフォームとして開発されたわけではない。
そのため性能に違いがある。
以下の表でわかりやすくcTrader・MT4・MT5の違いを比較してみた。
項目 | ctrader | MT4 | MT5 |
---|---|---|---|
取引方式 | ECN | STP・ECN | STP・ECN |
操作性 | 直感的に操作可能 | ある程度の慣れが必要 | 慣れが必要 |
約定力 | リクオートなし | 業者によってはリクオートあり | 業者によってはリクオートあり |
取引制限 | 一切なし | 利用業者によっては制限あり | 利用業者によっては制限あり |
板情報 | 閲覧可能 | 閲覧不可 | 閲覧可能 |
ワンクリック注文 | 可能 | 可能 | 可能 |
同時決済 | 複数ポジションを同時決済可能 | 1つずつポジションを決済する必要がある | 複数ポジションを同時決済可能 |
インジケーター・EA | MT4と比較すると少ない | かなり多い | MT4と比較すると少ない |
情報のわかりやすさ | かなりわかりやすい | わかりにくい | わかりにくい |
対応デバイス | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット ※業者によっては一部非対応 | Windows・Mac スマートフォン(iOS・Android) タブレット ※業者によっては一部非対応 |
ざっくりわけると、
- cTrader:ECN方式で裁量取引メインのトレーダー
- MT4・MT5:STP・ECN方式どちらであっても自動売買メインのトレーダー
と使い分けるのがオススメだ。
MT4はやはりインジケーター・EAの種類が断然豊富なぶん、自動売買メインのトレーダーにとっての第一候補になるのは揺らがない。
動作スピードにこだわるなら、MT5もいいだろう。
しかしオリジナルのEA等を使用せず、裁量取引メインのトレーダーであればcTraderの方が断然オススメとなる。
cTraderを導入している海外FX業者は?
現在cTraderを導入しているのはTradeviewとAXIORYのみ。
その中でもオススメはAXIORYだ。
AXIORY
海外FX業者名 | AXIORY |
---|---|
最大レバレッジ | 2,000倍 |
ドル円平均スプレッド | 0.90pips |
最低取引枚数 | 1,000通貨 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | ‐ |
AXIORYは、透明性の高い環境と99.99%の約定力が注目のcTraderに対応する海外FX業者だ。
最大レバレッジ2,000倍×ロスカット0%のマックス口座や、業界最狭スプレッドを誇るナノ/テラ口座を提供しており、スキャルピング向きの海外FX業者として人気を集めている。
マックス口座は、初回最低金額の設定が0円なので少額から取引が可能。
少ない資金に最大2,000倍のレバレッジをかけて取引を始められるので、FX初心者でも十分稼ぐことができるだろう。
cTraderが利用できるのは、マックス口座、スタンダード口座、ナノ口座のみ。
口座タイプ | マックス口座 | スタンダード口座 | ナノ口座 |
---|---|---|---|
スプレッド | 標準的 | 標準的 | 狭い |
手数料 | なし | なし | あり |
プラットフォーム | MT4 cTrader |
MT4 cTrader |
MT4 cTrader |
銘柄 | FX通貨ペア 貴金属CFD エネルギーCFD 株式指数CFD 個別株CFD |
FX通貨ペア 貴金属CFD エネルギーCFD 株式指数CFD 個別株CFD |
FX通貨ペア 貴金属CFD エネルギーCFD 株式指数CFD 個別株CFD |
レバレッジ | 最大2,000倍 | 最大1,000倍 | 最大1,000倍 |
もしあなたが『cTraderってどんなもんかとりあえず使ってみたい。ハイレバでスキャルピングしたい』と思うならAXIORYから初めてみてもいいだろう。
AXIORYについて詳細が知りたい方は以下記事を参考にしてほしい。
AXIORYの口座開設を検討している方は、下記の記事もおすすめだ。
Tradeview
海外FX業者名 | Tradeview |
---|---|
最大レバレッジ | 500倍 |
ドル円平均スプレッド | 0.6pips |
最低取引枚数 | 10,000通貨 |
日本語サポート | △ |
ボーナス | なし |
Tradeviewのナノスプレッド口座は数多くのECN口座の中でもスプレッドが段違いに狭い。
Tradeviewのリアルタイムスプレッド
この水準のECN口座を提供している海外FXブローカーは他にはない。
(ちなみに全通貨AXIORYで+0.30pipsほどの水準)
さらにTradeviewは、取引手数料も安い。
- Tradeview…5ドル(10万通貨往復)
- Axiory…6ドル(10万通貨往復)
少しでもスプレッドや手数料が安い方がいいのは言うまでもない。
ただし、TradeviewのECN口座は、最大レバレッジ200倍、ロスカット水準100%、初回最低入金額10万円~というデメリットも存在する。
なのでTradeviewは、『ある程度海外FXの経験があり、レバレッジ50~100倍で超低スプレッドでトレードしたい。』という方にオススメだ。
Tradeviewについて詳細が知りたい方は以下記事を参考にしてほしい。
cTrader対応の上記2業者については、別ページを用意して徹底的に比較している。
→cTrader搭載の海外FX業者AxioryとTradeviewを徹底比較。
cTraderの16のメリット
cTraderのメリットは16つある。
- 約定スピードが非常に優秀
- 0.0pips~の超低スプレッド
- ブローカーによる価格操作がない
- 約定拒否・取引制限一切なし
- ワンクリック注文対応
- ワンポジション内の取引量も調整可
- cTraderは複数の注文を同時に処理できる
- ポジションの建玉変更、分割決済ができる
- 株式取引のごとく板情報が見れる
- 時間足表示が多い
- 通貨ペアをフィルタリングでカンタンに見つけられる
- 予定損益が確認できる
- 日本語完全対応。時間表記も全て日本時間に変更できる。
- あらゆるデバイスで取引OK!スマホアプリ・タブレットも。
- チャートをカスタマイズしやすい
- インフォメーションがわかりやすく表示されている
約定スピードが非常に優秀
cTraderの約定スピード(※)はとても早い。クリックした瞬間に約定するイメージを持っていただければいいだろう。
小口(1lotほど)であれば、ワンクリック機能を使ってひたすら連打しても、タイムラグなしで約定するのはさすがの一言だ。
※補足 そもそも約定のスピードというのは、リクイディティプロバイダーのサーバーの情報伝達スピードなどによって変わってくる。cTraderのECN環境ではサーバーが市場の参加者と同一の場所に設置されていることにより、素早い決済が可能になるという仕組みだ。
0.0pips~の超低スプレッド
ECN方式専門のcTraderではスプレッドをインターバンクレートから直接引っ張ってくる。(※)
なので、スプレッドは0.0pips~と極小である。
以下はcTraderを提供しているAXIORYのスタンダード口座(STP)とナノ口座(ECN口座)の平均スプレッドの比較表だ。
通貨ペア | スタンダード口座(STP) | ナノスプレッド口座(ECN) |
---|---|---|
取引手数料(往復) | 無料 | 0.6pips |
USD/JPY | 1.5pips | 1.0pips(0.4pips) |
EUR/JPY | 1.7pips | 1.2pips(0.6pips) |
GBP/JPY | 2.7pips | 2.1pips(1.5pips) |
AUD/JPY | 2.1pips | 1.5pips(0.9pips) |
EUR/USD | 1.3pips | 0.9pips(0.3pips) |
GBP/USD | 1.9pips | 1.5pips(0.9pips) |
AUD/USD | 2.1pips | 1.2pips(0.6pips) |
EUR/CZK | 15.2pips | 11.8pips(11.2pips) |
EUR/CAD | 2.8pips | 2.2pips(1.6pips) |
※ECN口座のスプレッドは、手数料込で換算。カッコ内()のpipsは手数料抜きの平均スプレッド。
このように、cTraderのECN口座では手数料を加味してもスタンダード口座よりスプレッドが狭くなる。
また、どの通貨ペアでも一律同じ手数料なので、スタンダード口座ではスプレッドが広めのマイナー通貨であればあるほど、少ないスプレッド・手数料で取引することが可能だ。
ブローカーによる価格操作がない
cTraderはECN口座専門のプラットフォームのため、トレーダーの注文に対してブローカーの介入が一切ない。
常にインターバンクへと注文が集められ、ベストレートで自動マッチングする。
ブローカーによる意図的な価格操作をされることがないため、公平性の高い取引ができる。
約定拒否・取引制限一切なし
繰り返しになるが、cTraderはインターバンクから直接レートを引っ張ってくるので、ブローカーによるレート操作や約定拒否の可能性はない。
業者は取引ごとの手数料で利益を出しているので、スキャルピング大歓迎。
取引制限は一切ない。
1秒スキャルピングでも、0.5秒スキャルピングでも、どんなツールをつかってもOKだ。
もちろん指標トレードもできる。
詳細な約定スピードを確認できる
cTraderでは約定にかかった時間が0.001秒単位で記録される。
約定スピードを定期的に見返すことで、約定スピードが速い時間帯や遅い時間帯を見分けるのに役立つ。
地味に嬉しい機能だ。
ワンクリック注文対応
cTraderはワンクリックで注文が即座に発注される機能がデフォルトで搭載されている。
ワンクリックで、
- 成行注文(買い・売り)
- 途転注文(買いポジションを瞬時に決済し売りポジションに)
- ダブルアップ注文(即時同じ量のポジション発注)
- 全ポジション一括決済(全てのポジションを一括クローズ)
- 通貨ペア別ポジション一括決済(通貨ペア別にポジションを一括クローズ)
の5つを行うことができる。
特に、MT4ではできない全ポジション一括が標準搭載されているのはうれしい。
スキャルピングに必要なワンクリック機能は全て備えていると言える。
(※)クリック注文のカスタマイズもカンタン
cTraderではワンクリック注文をダブルクリック注文と切り替えることもできる。
- クイックトレードの項目を選択
- ダブルクリックの欄をチェックする
- ”適応”を選択する。
たったこれだけの手順で、ワンクリックかダブルクリックか切り替えられる。
MT4ではこの切り替え設定が面倒だったため、地味に嬉しい機能だ。
間違った注文をしてしまわないか心配な方は、ダブルクリック注文に切り替えておこう。
ワンポジション内の取引量も調整可
cTraderではワンポジション内の取引量を調整できる。
例えば10万通貨のポジションのうち、2万通貨だけ決済したりといったことが可能だ。
cTraderは複数の注文を同時に処理できる
実はMT4では、同時に1つの注文ずつしか処理することができない。
例えばMT4で一括全決済のスクリプトを導入しても、実際には順番に決済していくだけなので処理までタイムラグが生じる。
ポジションを細かく保有している場合や、1pips~5pipsを抜くスキャルピングトレードの際、決済時のレートがずれてしまうのだ。
それに比べcTraderでは、複数の注文を一括同時に処理することができるので、自分が意図したプライスでの決済や注文が可能だ。
ポジションの建玉変更、分割決済ができる
50万通貨のポジションの内、10万通貨だけ決済したり、逆に30万通貨のポジションを増やしたり・・・と1度取ったポジションの建玉の変更ができる。
利益や損失に合わせて、ポジションサイズを調整できる便利な機能だ。
株式取引のごとく板情報が見れる
cTraderでは、株式取引のように板情報(価格と注文量)を見ながら取引することができる。
- 現在価格を中心にどれくらいの注文が入っているか
- 市場の流動性や注文量
- ロット数の異なる複数注文の平均価格
と、ひと昔前までは個人投資家では知りえなかった情報を手に入れながらトレードを行うことが可能だ。
各種板情報の見方
【VWAP DoM】
VWAPは出来高加重平均価格の略。
もっと分かりやすく言うと、「ロット数の異なる複数注文の平均価格」を表している。
左右のロット数は自分で編集することが可能で、指定したロット数のリアルタイムの約定価格を閲覧できる。
(もちろんスリッページが発生すると約定価格は表示されている価格よりズレる)
自分で指定したロット数の価格を見て、そのまま発注することも可能だ。
【Standard DoM】
Standard DoMは今現在の市場の流動性と注文価格を一目で把握できる板情報だ。
左右のバーは「リアルタイムで売りと買い、それぞれどの価格にどのくらいの注文が集まっているのか」を表している。
当然バーが長いほど注文が集まっている価格帯、短いほど注文量が少ない価格帯ということになる。
【Price DoM】
Price Domでは真ん中のバーを価格とし、左右のバーで売りと買いでどれだけの注文が入っているかを見ることができる。
例えば上記の画像だとスプレッド間の価格の「1.06168~1.06170」には注文は入っていない。
それよりも上か下の価格に注文が入っているのがわかる。
また16.6の売り指値の1mという取引数量は10lotを意味しており、価格が16.6になった際に売り指値で注文する際は10lotの取引のみ16.6の価格で約定することを意味している。
もし10lotの取引でない場合は、スリッページが発生するので注意が必要だ。
大口の取引でもスリッページにおびえる心配がない
cTraderでは、下図のように事前にリクイディティプロバイダー(LP)からの提示価格をみることができる。
このように、
- 75万通貨を買った(売った)場合
- 100万通貨を買った(売った)場合
- 500万通貨を買った(売った)場合
などの提示価格を事前に全て知ることができる。
上図でいうと、250K(25万通貨)で買った場合は1.061235を提示しており、5m(500万通貨)で買った場合は1.061236を提示していることがわかる。
つまり、注文量の大きさによって、0.1pipsのスプレッドが広がっていることを注文前に知ることができる。
MT4のように『大口取引になると、提示されているプライスと実際の約定価格が違う』ということがなくなるcTrader特有の大きなメリットだ。
時間足表示が多い
cTraderは非常に時間足表示が多いのも特徴だ。
なんと全26種類もの時間足でチャートを見ることができる。
【cTraderの時間足】
1分足・2分足・3分足・4分足・5分足・6分足・7分足・8分足・9分足・10分足・15分足・20分足・30分足・45分足
1時間足・2時間足・3時間足・4時間足・5時間足・6時間足・8時間足・12時間足
1日足・2日足・3日足・週足・月足
MT4の9種類、MT5の19種類よりも、より詳細なチャート分析が可能となっている。
通貨ペアをフィルタリングでカンタンに見つけられる
cTraderでは取引したい通貨ペアの検索がかなり容易だ。
例えば検索窓にJPYと入力すれば、クロス円の通貨ペアが一覧で表示されるといった具合だ。
いちいち取引したい通貨ペアを探さなくても、すぐに見つけられるのは助かる。
予定損益が確認できる
cTraderでは予定損益の確認が可能だ。
そのため初心者であっても早めの損切りや、調子のよい通貨ペアの追加注文等の判断をすばやくできるようになった。
決済前に予定損益がある程度透けることで圧倒的に取引がしやすくなるのは大きなメリットと言えるだろう。
日本語完全対応。時間表記も全て日本時間に変更できる。
cTraderは日本語に完全に対応している。
しかも片言の日本語ではなく、ナチュラルな日本語で全く違和感なく使うことができる。
また、MT4ではチャートの時間変更ができないため、いちいち頭の中で日本時間に変換しなくてはいけなかった。
その反面、cTraderでは、日本時間にも対応しているのが嬉しい。
あらゆるデバイスで取引OK!スマホアプリ・タブレットも。
cTraderではあらゆるデバイスに対応している。
iPhone(iOS)やandroid専用のアプリもあるので当然スマートフォンやタブレットでの取引もOK。
外出先やソファに寝っ転がりながらトレードできる。
スマホアプリのクオリティは高く、非常に使いやすい。
チャートをカスタマイズしやすい
私はチャートにラインを書き込むことが多いのだが、cTraderはMT4に比べてとても簡単に引けるし、色も変えられる。
ラインでは【トレンドライン】【斜線】【水平線】【垂直ライン】を選べたり、フィボナッチも【フィボナッチ】【フィボナッチファン】【フィボナッチエクスパンション】などを直感的に引ける。
インフォメーションがわかりやすく表示されている
cTraderは非常に各種情報が見やすい。
【市場時間】
cTraderでは各曜日ごとの取引可能な時間帯が表示されている。
取引時間を正確に覚えていれば特に必要のないものではあるが、そうでないトレーダーにはありがたいだろう。
また現在時刻から逆算して市場のクローズ時間も表示してくれるため、金曜日などにうっかりポジションを持ち越してしまう心配もない。
【シンボル情報】
cTraderでは各通貨ペアの手数料・1lotのサイズ・最小最大の取引数量・スワップポイント(買いスワップと売りスワップ)などの情報も一覧でパパっと確認できる。
いちいち公式HPで調べる必要はなく、取引に必要な情報をcTrader内で完結できるのは嬉しいポイントだ。
上記のようにMT4と比べて非常に情報が充実しており、cTrader内で確認できるのはメリットだと言える。
cTraderの3つのデメリット
cTraderのデメリットは3つ。
- cTraderを導入しているブローカーがまだまだ少ない
- cAlgoで自動売買はできるが、わかりにくい
- カスタムインジケーターを導入するのに一苦労
cTraderを導入しているブローカーがまだまだ少ない
残念なことにcTraderを導入している海外FX業者はまだまだ少ない。
そのためcTraderを使いたいなら口座開設時点でcTraderを導入している業者を選ばなければならないのが現状だ。
優秀なプラットフォームなので、できればECN口座を提供している海外FX業者には導入を検討してほしいところだ。
→cTraderを導入している海外FX業者のオススメをチェック(クリックでスクロール)
cAlgoで自動売買はできるが、わかりにくい
MT4のEA(自動売買)的なものとして、cTraderではcAlgoというツールがある。
プログラミング言語はC#で、cBotと呼ばれるものを開発して自動売買を行う。
公式のctdn.comというサイトでcTrader用の自動売買ソフトが公開されている。
MT4のEAをcTraderのcBotに置き換えることもできるのだが、専門知識がないと難しいだろう。(参考:MT4のEAをcTraderのcBotに置き換える作業の全記録)
個人的には、自動売買を中心に行うならMT4の方がおすすめだ。
MT4のEAのほうが日本語解説ページも多くあるし、世界中の数多くのEAが無料で利用することができる。
cTraderはあくまで裁量トレーダー向きのプラットフォームだと考える。
カスタムインジケーターを導入するのに一苦労
cTraderは※基本的な各種インジケーターはデフォルトで搭載しているのだが、マニアックなインジケーターは自前で導入しないといけない。
上述した通りあまり日本語サイトがないため、英語ができない場合Google翻訳などを使ってctdn.comから自分の好みのインジケーターをダウンロードしないといけない。
カスタムインジケーターを利用できないことはないが、少し面倒だ。
※cTraderにデフォルトで入ってるインジケーター
- トレンド:10種
- オシレーター:19種
- ボラリティ:11種
- 出来高:10種
- その他:8種
一般のトレーダーが良く使う【MACD】【CCI】【ストキャスティクス】【ボリンジャーバンド】【RSI】などはもちろん標準搭載されているため安心してほしい。
cTraderの利用がオススメなトレーダー
ここまででcTraderのメリット・デメリットを紹介してきた。
それらを踏まえて、ここからはcTraderの利用がオススメのトレーダーを紹介する。
スキャルピングメインのトレーダー
1日に何回も短期売買を繰り返すスキャルピングメインのトレーダーの方はcTraderがオススメだ。
MT4と異なり板情報がデフォルトで確認できるため、市場の流動性・注文量も確認できる。
その上分足表示も多いため、スキャルピングトレーダーには至れり尽くせりの機能が搭載されている。
ぜひ一度cTraderの利用を検討してもらいたい。
大口取引をしたいトレーダー
cTraderでは板情報で、どの価格に何lotの注文が入っているかも確認できる。
そのため大口取引であっても、自分が売買したい価格に注文が入っていればスムーズに通すことが可能だ。
裁量取引がメイン
デメリットでも上述したが、cTraderにもMT4のEA的なものとしてcAlgoが利用できる。
しかし日本語対応されておらず、サポートページもわかりにくい。
専門知識がないとスムーズに使いこなせないのが現状だ。
自動売買に関してはMT4に軍配が上がるため、自動売買メインのトレーダーには向いていない。
一方で裁量取引メインのトレーダーには使いやすい機能が満載なためオススメだ。
取引に透明性を求めている
cTraderはECN専用のプラットフォーム。
つまりNDD方式の取引である。
そのため、取引に業者の介入はなく、スプレッドもインターバンク直結の生のスプレッドが表示される。
業者のマークアップは公表されている取引手数料だけなので、非常に透明性の高い取引が可能だ。
管理人のcTraderまとめ
まずデメリットでも上げたように自動売買でゴリゴリトレードしたい方や、マニアックなインジケーターを求めているトレーダーはMT4を使ったほうが良いと思う。
上述したように、
- 大口トレーダー
- 超短期のスキャルピングトレード中心
- 裁量取引が主
- 取引に透明性を求める
- マイナー通貨を取引することが多い
これらに1つでも当てはまるならば、cTraderは一度試していただきたい取引プラットフォームだ。