海外FXの取引には、最適な取引プラットフォームを選択する必要がある。
国内FXでは独自のプラットフォームが用意されている一方で、海外FXではMetaQuotes社が開発した取引ツール「MT4/MT5」が主流だ。
『MT4とMT5どっちを使えばいいですか?どちらがおすすめですか?』
『今でもMT4が主流と書いてあるWEBサイトが多いけど、本当ですか?』
当記事では、そんな疑問にお答えするべくMT4とMT5の違い、それぞれがおすすめのトレーダーについてまとめた。
また、MT4・MT5対応それぞれでおすすめの海外FX業者も紹介していく。
海外FX業者TitanFX
TitanFXは、日本人トレーダーが今後に最も期待できるFX業者として注目されているブローカーだ。
業界トップクラスのスプレッドの狭さとTitanFX独自のZero Pointテクノロジー&約50の主要銀行・リクイディティ・プロバイダーによる高速約定を提供している。
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スキャルピングメインで取引したいトレーダーは、TitanFXを試してみてほしい。
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目次
MT4とMT5の違い
ここではさっそく、MT4とMT5の違いを比較していく。
MT4とMT5の比較表
項目
動作スピード 普通
早い
時間足 9種類 21種類
気配値 2種類 4種類
ナビゲーターウィンドウ 見づらい 見やすい
カスタムインジケーター・EAの種類 多い 少ない
スマホアプリ 高機能 高機能
開発状況 ほぼ開発終了 まだまだアップデートしている
対応海外FX業者 ほぼ全て ほぼ全て
どちらを使用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてほしい。
MT4とMT5の違いを詳しく解説していく。
動作スピード|MT5の方が早い
プラットォーム MT4 MT5
動作スピード 普通 早い
MT4はメモリの消費量が低いかわりに、動作スピードは若干もっさりしている。
それに比べて、MT5はメモリ量を多く使う代わりに(※)動作はかなりサクサクヌルヌルになった。
約定スピードもMT4よりもMT5の方が早いので、スキャルピングトレードやここぞというときのポジション取りや決済もストレスなく取引することができる。
私自身、MT5を使ったあとにMT4に戻ると、もっさりした動作にイライラすることがある。
(私は裁量トレード中心のため、MT5対応業者の場合はMT5を使っている)
これはMT5の大きなメリットと言えるぞ。
(※)【MT5はハイスペックPCでないと重くなる】は嘘
MT5は、MT4よりも多くのメモリを使うので、メモリ量が大きいハイスペックなPCでないと使えないと言われていた。
MT5が登場したのは10年以上前の話なので、当時ではたしかにハイスペックの部類のPCでないと使えなかったかもしれない。
しかし、現在ではよほど古いPCを使っていない限り(例えば7年前、8年前のもの)問題ない。
MT5のメモリ量的には1GBも使わない。現代の標準スペックPC(メモリ4GB~12GB)の場合、動作には全く影響がないと言える。
時間足|MT5の方が種類が豊富
取引プラットフォーム 時間足
MT4 MT4の時間足(9種類)
分足:M1(1分足)
M5(5分足)
M15(15分足)
M30(30分足)
時間足:H1(1時間足)
H4(4時間足)
D1(日足)
その他:W1(週足)MN(月足)
MT5 MT5の時間足(21種類)
分足:M1(1分足)
M2(2分足)
M3(3分足)
M4(4分足)
M5(5分足)
M6(6分足)
M10(10分足)
M12(12分足)
M15(15分足)
M20(20分足)
M30(30分足)
時間足:H1(1時間足)
H2(2時間足)
H3(3時間足)
H4(4時間足)
H6(6時間足)
H8(8時間足)
H12(12時間足)
その他:D1(日足)W1(週足)MN(月足)
MT5では、MT4に比べてさらに12種類も分足や時間足が追加されている。
チャート分析中心のトレーダーは重宝するだろう。
(管理人も8時間足や、12時間足をかなり使っている)
気配値ウィンドウ|MT5の方が種類が豊富
プラットォーム 気配値ウィンドウ
MT4 2種類
MT5 4種類
MT4では『通貨ペアリスト』『ティックチャート』のみしか見れないが、MT5はそれに加え『プライスボード』『詳細』が見れるようになっている。
詳細タブ
詳細タブを開けば、選択した通貨の『高値』『安値』『直近価格』を見ることができる。
1つの通貨のトレードを行いたい場合は、この詳細ウィンドウを参考にすればいいだろう。
プライスボードタブ
プライスボードタブを開くと、文字通り『銘柄』で登録した通貨のプライスボードが画面にずらっと並んでいる。
全て一画面でワンクリック注文が可能な便利な機能だ。
ナビゲーターウィンドウ|MT5の方が整理されている
プラットォーム 気配値ウィンドウ
MT4 2種類
MT5 4種類
インディケーターやEAを表示させる際に用いるナビゲーターウィンドウもMT5では使い勝手が向上している。
MT4では縦に長くごちゃごちゃしていたリストがスッキリ整理され見やすくなっただけでなく、自ら新たなフォルダをつくれるようになった。
カスタムインジケーター・EAの種類|MT4の方が多い
プラットォーム カスタムインジケーター・EAの種類
MT4 多い
MT5 少ない
カスタムインジケーターやEAの種類に関しては、未だにMT4に軍配があがる。
特に、EA(自動売買ソフト)に関してはMT4の方が断トツで種類が多い。
しかし初期搭載されているインジケーター数は、MT4が51種類・MT5が109種類とMT5が多く種類を揃えている。
外部インジケーターとEAを活用するならMT4を使用するべきだが、内部搭載で十分ならMT5でも満足できるだろう。
スマホアプリ|MT4・MT5どちらも差はない
プラットォーム スマホアプリ
MT4 高機能
MT5 高機能
PC版には様々な違いが存在するものの、スマホアプリ同士は大きな差がない。
注文方式の種類に関してはMT5の方がやや多くなっているが、スマホをメインにトレードする方はそこまで気にする必要はないだろう。
開発状況|MT5は開発途中
プラットォーム 開発状況
MT4 ほぼ開発終了
MT5 まだまだアップデートしている
前提として、アップデートはサービスをよりよくするために行うものだ。
つまりアップデートの回数が多ければ多いほど、そのサービスに注力しているということになる。
MT4は、年に3回程度アップデートされるものの、開発はほぼ終了しており今後大幅に機能が向上されることはないだろう。
一方でMT5は、年に10回以上アップデートされており、今後も新機能の搭載や操作性の向上が期待できる。
また、メタクオーツ社ではMT4の開発終了も宣言しており、MT4が独占状態にあるシェアを徐々に減らし、MT5への移行を促す意向だ。
このことから、開発元(メタクオーツ社)はMT5にチカラを入れまくっていることが伺える。
公式ページからMT4のダウンロードができなくなっている
ちなみに、メタクオーツ社の公式ページ(https://www.metaquotes.net/)からMT4をダウンロードすることはできない。
なんとしてでもMT5を普及させたいという開発元の強い思いがうかがえる。
(個人的には、正直ここまでする必要があるのか、、、と思っているが・・・笑)
対応海外FX業者|MT4の方が多い
プラットォーム 対応海外FX業者
MT4 ほぼ全て
MT5 ほぼ全て
2025年現在、主要海外FX業者のMT4とMT5の対応状況は以下の通りだ。
海外FX業者 | MT4 | MT5 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
![]() |
対応 | 対応 |
ご覧の通り、主要海外FX業者の全てでMT4とMT5に対応している。
対応している取引プラットフォームは、公式サイトから確認できる。
ただ、口座タイプによって対応/非対応が異なるので口座開設前に事前にチェックしよう。
MT4とMT5はどっちがおすすめ?
MT4とMT5の環境の違いはトレードスタイルによって合う合わないがあるため、一概にどっちがおすすめとは言えない。
ただそれぞれにメリット・デメリットが異なり、トレードスタイルによっておすすめできる取引プラットフォームが違う。
ここではどんな人にMT4とMT5がおすすめなのか解説していく。
MT4のメリット・デメリット・おすすめな人
MT4は、シンプルな操作性を求めるトレーダーにおすすめの取引プラットフォームだ。
そんなMT4のメリット・デメリットは以下。
MT4のメリット | MT4のデメリット |
---|---|
|
|
2005年にMetaTraderよりリリースされたMT4は、長年にわたってFX取引に標準的に使われている。
アップデートを重ねても、長年使い続けているインジケーターやEAをそのまま利用できる環境となっているぞ。
外部インジケーターやEAの使い心地を重視する方はMT4を使用するのがおすすめ。
今後大きなアップデートもないので、直感的にシンプルな操作性で取引し続けることができる。
■MT4対応でおすすめの海外FX業者
海外FX業者名 | おすすめポイント |
![]() |
|
XMの公式サイト | |
![]() |
|
AXIORYの公式サイト |
MT5のメリット・デメリット・おすすめな人
MT5は、高速な注文処理が必要なスキャルピングトレーダーや基本性能を活かした裁量トレーダーにおすすめだ。
MT5のメリット・デメリットは以下。
MT5のメリット | MT5のデメリット |
---|---|
|
|
動作スピードや時間足の豊富さ、気配値ウィンドウなど、MT5の方が基本的な性能は優れている。
自身のトレードスタイルが確定していれば、機能性の優れたMT5がおすすめだぞ。
■MT5対応でおすすめの海外FX業者
海外FX業者名 | おすすめポイント |
![]() |
|
XMの公式サイト | |
![]() |
|
TitanFXの公式サイト |
MT4・MT5対応の海外FX業者
MT4とMT5どちらも対応している海外FX業者を解説する。
これから紹介する5つの業者は、日本人トレーダーからも人気の信頼性の高い業者だ。
自身のトレードスタイルに合わせて、海外FX業者と口座タイプを選択しよう。
XM
口座タイプ 対応 特徴
スタンダード口座 MT4
MT5すべての機能が使える基本口座
マイクロ口座 MT4
MT5小ロット取引ができる初心者向け口座
Zero口座 MT4
MT5ECN方式の低スプレッド口座
KIWAMI極口座 MT4
MT5ハイレバ×低スプレッド×手数料
無料のオリジナル口座
XM(XM Trading)は日本人の口座開設数が断トツNo.1の海外FX業者。
最大レバレッジ1,000倍、追証なし、豊富なボーナス、入出金手数料無料、手厚いサポートと不動の人気を誇っている。
すべての口座タイプで、MT4とMT5が対応可能となっている。
操作性重視ならMT4、高度な分析を活用したいならMT5を利用しよう。
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TitanFX
口座タイプ 対応 特徴
スタンダード口座 MT4
MT5すべての機能が使える基本口座
マイクロ口座 MT4
MT5小ロット取引ができる
初心者向け口座
ブレード口座 MT4
MT5ECN方式の業界トップレベルの
低スプレッド口座
Titan FXは業界トップレベルの低スプレッドを誇るブレード口座を提供しており、CFD銘柄が取引できる点も利便性が高い。
約定力にも長けているので、スキャルピングでも重宝するだろう。
スキャルピングメインで取引するならMT5の使用がおすすめだ。
【日本人サポート体制あり!高水準のスプレッド】
AXIORY
口座タイプ 対応 特徴
スタンダード口座 MT4
cTraderすべての機能が使える基本口座
マックス口座 MT4
cTrader最大2,000倍レバレッジで
取引できるハイレバ口座
ナノ口座 MT4
cTrader業界最狭スプレッドの口座
テラ口座 MT5 業界最狭スプレッドの口座
ゼロ口座 MT4
MT5
cTrader一部FX通貨ペアで0.0pipsで
取引できる低スプレッド口座
アルファ口座 MT5 現物株式に特化した
株式専用の口座
AXIORYは6種類の口座タイプに加えて株式やETCもトレードが可能となっており、ストップレベルがゼロなので細かく指値注文が行える。
最大2,000倍レバレッジのハイレバ取引や低スプレッドを活かしたスキャルピング取引など、MT4・MT5の他にcTraderが使えるため様々なスタイルに適している。
口座タイプによって使用できる取引プラットフォームが異なるので、事前に確認しよう。
【スキャルピング特化型!バランス◎のFX業者】
Exness
口座タイプ 対応 特徴
スタンダード口座 MT4
MT5すべての機能が使える基本口座
スタンダードセント口座 MT4 小ロット取引ができる
初心者向け口座
ロースプレッド口座 MT4
MT5最低0.0pips〜の
超低スプレッドの口座
ゼロ口座 MT4
MT5変動手数料の
超低スプレッドの口座
プロ口座 MT4
MT5即時約定方式を採用した
上級トレーダー向け口座
最大無制限レバレッジが利用できるExnessは、スプレッドも狭いためコストを抑えて運用していけるだろう。
2022年からは日本語対応もスタートしており、初心者にもおすすめのFX業者だ。
ハイレバレッジを活用してシンプルな取引がしたいなら、MT4をおすすめするぞ。
【驚異のレバレッジ無制限!通貨ペア数100種類以上】
FXGT
口座タイプ 対応 特徴
Standard+口座 MT4
MT5すべての機能が使える基本口座
Optimus口座 MT5 デイトレードに最適の
最大5,000倍レバレッジ口座
PRO口座 MT4
MT5上級トレーダー向け口座
Zero口座 MT4
MT5ECN方式の低スプレッド口座
Mini口座 MT4
MT5小ロット取引ができる
初心者向け口座
Crypto Max口座 MT4
MT5暗号資産ファン専用の口座
FXGTは2019年からサービスを開始した比較的新しいFX会社だが、豪華なボーナスと最大5,000倍のレバレッジを提供しており人気が高い。
最大1億円の信託保全も講じており、安全性重視の方にもおすすめといえるだろう。
最大5,000倍で取引できるOptimus口座は、MT5のみ使用できる口座タイプとなっている。
【新規登録15,000円ボーナス!】
MT4とMT5の利用時の注意点
MT4とMT5はどちらも高機能な取引プラットフォームだが、利用にあたっていくつか注意点がある。
旧バージョンは動かない可能性がある
MT4とMT5は、定期的にバージョンのアップデートを行う必要がある。
それに伴い、旧バージョンはプラットフォームにログインまたはアクセスできなくなってしまうので注意しよう。
2024年12月1日に施行されるアップデートによって、以下のバージョンが利用不可となる。
- MetaTrader 4 build 1420
- MetaTrader 5 build 4410
取引プラットフォームは、常に最新版にアップデートするようにしよう。
現状のアップデート状況は「ヘルプ」タブから「バージョン情報」を確認できるぞ。
MT4とMT5には互換性がない
MT4とMT5は、同じくメタクオーツ社が開発したプラットフォームだが両者に互換性がない。
そのためMT4用に開発されたカスタムインジケーターやEAはMT5で使用できない。
MT4トレーダーがMT5に以降する際に環境を引き継ぐことができないので、新たに自分に最適なトレード環境を構築する必要がある。
特に複数の業者で取引を試したい方は、同様の取引プラットフォームを使用するのが時間と費用がかからず効率的に取引を始められるぞ。
非対応口座がある
2025年現在、主要の海外FX業者はほぼすべてでMT4とMT5が使用可能だ。
しかし業者によって口座タイプで対応する取引プラットフォームが異なる。
場合によって、MT4やMT5が非対応の口座タイプがある。
例えばAXIORYのECN方式の口座タイプであるナノ口座はMT5非対応・テラ口座はMT4非対応となっている。
開設したい口座タイプが使用したい取引プラットフォームに対応しているか事前に確認しよう。
MT4とMT5は違う!トレードスタイルや目的に合わせて選ぼう
裁量トレードがメインの方は、MT4よりもMT5の方がおすすめだ。
個人的には、時間足のパターンが豊富なのがデカい。
特にスキャルピングトレードなど、短期のチャートをよく見るトレーダーにとってはMT5のきめ細かいチャート設定はありがたいだろう。
とはいえ、MT4とMT5の違いよりも、各々の海外FX業者のスペックの方が海外FX業者を選定する上で重要項目。
MT4の開発が実質終わっていることに不安を感じる方もいるかもしれないが、シェア率は圧倒的にMT4の方が高いので、現時点ではMT4が使えなくなる可能性は低い。
シンプルな操作性を重要視するならMT4、機能性を活かしてスキャルピングや裁量トレードメインで行うならMT5を使用しよう。