本記事ではXMのスワップポイントについて、XM歴10年を超える管理人が徹底的にわかりやすくまとめている。
この記事の管理人の主張を先に述べると「高スワップの通貨ペアはあるものの、XMでスワップ狙いの取引はおすすめしない」である。
- そもそもスワップポイントとは
- XMでスワップポイントを確認・計算する方法
- XMでスワップポイントが大きい通貨ペア
- XMでスワップポイントが加算されるタイミング
- XMでのスワップポイント狙いの取引が孕むリスク
この5つを説明しながら、管理人が上記のように結論付ける理由をお伝えしていく。
XMのスワップポイントの仕組みを理解した上で、闇雲にスワップ狙いに走らないようにしていただければ幸いだ。
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目次
まずはFX取引におけるスワップポイントについておさらい
スワップポイントとは世界各国の金利※の差を埋めるための数値のこと。
日本語では「金利差調整額」と呼ばれるものだ。
※ここでいう「金利」とは、各国の中央銀行(日本でいうところの「日本銀行」)が一般の銀行に融資する際の金利(政策金利)のこと。
一般的に金利が高い国の法定通貨(日本でいう「円」)は価値が高い・信用が高いと判断される。
金利が低い通貨を売って金利が高い通貨を買った際には、金利の差を埋めるためにスワップポイントが付与されるのだ。
たとえば日本円(金利0.1%)を売って米ドル(金利2.5%)を買う※場合、金利差2.4%分のスワップポイントを受け取ることができる。
(※ドル円のロングポジションでエントリーするのと同義)
反対に米ドル(金利2.5%)を売って日本円(金利0.1%)を買う場合、金利差2.4%分のスワップポイントを支払わないといけない。
FX取引では為替変動による差額以外にも、スワップポイントが損益に関係してくる。
ちなみに日本は世界有数の低金利国家。
円絡みの通貨ペアでは往々にしてマイナスのスワップポイントになる。
スワップポイントは金利差を参考にFX業者が独自に定めている
スワップポイントは金利差を埋めるためのものだが、実際の金利差をそのまま反映しているわけではない。
金利差を”参考にして”各FX業者が独自で設定しているのだ。
実際にFX業者が設定しているスワップポイントは下記のように異なる。
【ドル円買いのスワップポイント比較】
- XM:5.58
- TitanFX:3.76
- Land Prime:6.87
- GEMFOREX:0.213
また政策金利が変わったタイミングで、スワップポイントの見直しが入る場合がある。
スワップポイントは常に一定だとは限らないので、口座を開設するFX業者のスワップポイントはこまめに確認するようにしよう。
XMでスワップポイントを確認する2つの方法
XMでスワップポイントを確認する方法は以下の2つ。
- MT4やMT5上で確認する
- XM公式HPのスワップ計算機で確認する
公式HPで表示されるスワップポイントにはタイムラグがあるので、正確な数値を知りたい人はまずMT4やMT5で確認するようにしてほしい。
①MT4やMT5上でリアルタイムのスワップポイントを確認する
MT4(MT5)にログインして上部の「表示」→「通貨ペアリスト」の順にクリック。
スワップポイントを知りたい通貨ペアを選択して「設定」をクリックすれば、通貨ペアの詳細画面が開く。
②公式HPのスワップ計算機で確認する
まずはXM公式HPにある「スワップ計算機」のページに移動しよう。
入力する必要があるのは、画像の青枠で囲まれている4つ項目だけ。
- 口座の基本通貨
→あなたの口座通貨を選択 - 通貨ペア
→スワップを調べたい通貨ペアを選択 - 口座タイプを選択
→あなたが調べたいor利用中の口座タイプを選択 - ロット数
→取引量を選択(スタンダード口座・ZERO口座は1lot=10万通貨、マイクロ口座は1lot=1,000通貨です。)
全て入力して緑の「計算する」ボタンをクリックすれば、他の項目が自動で表示される。
例えば、
- 口座の基本通貨
→JPY(日本円) - 通貨ペア
→EURTRY(ユーロ/トルコリラ) - 口座タイプ
→スタンダード口座 - ロット数
→1lot(10万通貨)
を入力すれば「買いスワップ(ロング)=-10650.32円、売りスワップ(ショート)=7,215.68円」だということがわかる。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントを算出する式は以下の通り。
計算機があるので自分で計算する必要はないが、計算の仕組みくらいはザックリ頭に入れておこう。
■円が絡む通貨ペア
スワップ(円)=0.001×取引サイズ(通貨)×スワップ値
(例)ドル円(111円)で1lot(10万通貨)ロングエントリー(買いスワップは5.58)する場合
0.001×100,000×5.58=558円
■円が絡まない通貨ペア
スワップ(円)=(0.00001÷為替レート)×取引サイズ(通貨)×スワップ値×円レート
(例)1ドル(=111円)のとき、ユーロドル(1.08円)で5lot(50万通貨)ショートエントリー(売りスワップは0.15)する場合
0.00001÷1.08×500,000×0.15×111=約77円
XMのスワップポイントが大きい通貨ペアランキングTOP5
XMの全65種類の通貨ペアの中から、スワップポイントが大きい上位5つの通貨ペアを紹介する。
通貨ペア | ポジション | 1lotに対するスワップポイント |
---|---|---|
EUR/TRY (ユーロトルコリラ) | ショート(売り) | 約7,215円 |
USD/TRY (米ドルトルコリラ) | ショート(売り) | 約5,087円 |
EUR/ZAR (ユーロ南アフリカランド) | ショート(売り) | 約1,514円 |
EUR/RUB (ユーロロシアルーブル) | ショート(売り) | 約1,124円 |
USD/MXN(米ドルメキシコペソ) | ショート(売り) | 約965円 |
全体的に金利が高い国(トルコや南アフリカ、ロシア※)絡みのショートポジションでスワップポイントが大きくなっているのがわかる。
またペアになるのは金利が0%のユーロになっていることが多い。
1位:EUR/TRY(ユーロトルコリラ)のショートポジション
XMで一番プラスのスワップポイントが大きいのがユーロとトルコリラの通貨ペア。
1lotのショートポジションに対して約7,215円のスワップポイントが付与される。
高金利のトルコリラと金利0%のユーロのペアだからこそ、これほどにも高いスワップポイントになっている。
2位:USD/TRY(米ドルトルコリラ)のショートポジション
2位は米ドルとトルコリラの通貨ペア。
1lotのショートポジションに対して約5,087円のスワップポイントが付与される。
ユーロと比較して米ドルの金利が高い(年2.5%)なので、EUR/TRYよりもやや低めのスワップポイントとなっている。
3位:EUR/ZAR(ユーロ南アフリカランド)のショートポジション
3位はユーロと南アフリカ共和国の法定通貨「ランド」のペア。
1lotのショートポジションに対して約1,514円のスワップポイントが付与される。
南アフリカランドの金利は2009年以降から下がり続け、2011年以降は5.0%~7.0%の幅で推移している。
今回紹介した中では比較的金利に安定感がある通貨だ。
4位:EUR/RUB(ユーロロシアルーブル)のショートポジション
ユーロとロシアの法定通貨「ルーブル」のペアが4位にランクイン。
1lotのショートポジションに対して約1,124円のスワップポイントが付与される。
ロシアルーブルは2018年8月に金利が7.5%に上昇。
トルコリラに次ぐ高い金利を誇る。
5位:USD/MXN(米ドルメキシコペソ)のショートポジション
米ドルとメキシコ通貨「ペソ」に通貨ペアが5位にランクイン。
1lotのショートポジションに対して約965円のスワップポイントが付与される。
ペソの金利は2016年頃から上昇し、2018年頃からは7%以上の水準で上下している。
XMでスワップポイント加算される時間・タイミング
XMでスワップポイントが加算される時間はMT4(MT5)の表示時間で日付が変わるタイミング。
0時に変わる瞬間だ。
MT4(MT5)の表示時間と日本時間には7時間(※夏時間は6時間)の時差があるので、
- 夏時間
→朝の5時59分から6時に変わるタイミング - 冬時間
→朝の6時59分から7時に変わるタイミング
で加算されることになる。
(ちなみに、この時間のことをロールオーバー時刻という)
言うまでもないが同日中に「買い→売り」をしたポジションに対しては、スワップポイントは付与されない。
※夏時間とは
ヨーロッパなどの高緯度地域で導入されている制度。
日の出が早くなる3月の最終日曜日の午前1時~10月の最終日曜日の午前1時の間、時計の針を1時間早める取り決めのこと。
MT4(MT5)の表示時刻も1時間早くなるので、日本時間とMT4(MT5)表示時刻との時差が短くなる。
水曜日(日本時間で木曜日の朝)のロールオーバー時はスワップポイントが3倍になる
FX取引にはスワップポイント3倍デーが存在する。
水曜日のロールオーバー時には、通常の3倍のスワップポイントが加算されるのだ。
日本時間に直すと木曜の朝6時59分から7時に切り替わるタイミング(夏時間は5時59分から6時に切り替わるタイミング)。
プラスのスワップポイントのポジションを保有する場合は問題ないが、マイナススワップの場合も通常の3倍の金額が差し引かれるので気をつけよう。
利益が出ている&マイナススワップのポジションは、該当の時間までに一度ポジションを決済しておくといいだろう。
スワップポイントが3倍になる理由
スワップが加算されない土日分のスワップポイントを加算して帳尻をあわせるためだ。
瞬間瞬間で取引が成立しているように見えるが、FX取引で実際にお金が動くのは2日後。
木曜日だと2日後は取引時間外の土曜日になるので、日曜日分のスワップポイント含めて加算されるのだ。
イメージとしては「木曜日の朝に、今週の土日に受け取るスワップポイントを先にもらう」という感じになる。
加算されてもスワップポイントのみを出金することはできない
スワップポイントは「有効証拠金に上乗せする」という形で加算される。
保有中のポジションの含み益や含み損と同じ扱いだ。
なのでスワップが加算されたからとって、スワップポイント分だけをそのまま出金することはできない。
加算されたスワップポイントが出金可能になるなのは「ポジションを決済した後」になる。
XMはポジション保有中でも残高の出金は可能
ただあくまで「加算されたスワップをそのまま出金できない」というだけで、ポジション保有中でも残高の出金はOK。
出金後の証拠金維持率が150%を上回れば出金申請が受理される。
【補足】スワップポイントにも税金がかかる
プラススワップは利益分の扱いになるので、課税対象なり確定申告する必要がある。
海外FXの税金や確定申告については下記ページでまとめているので、参考にしてほしい。
XMでスワップ狙いの取引がおすすめできない4つの理由
ここまでXMのスワップポイントについて解説してきたが、管理人は「スワップを狙ってのハイレバ取引」をおすすめしているわけではない。
「スワップポイントっていう仕組みがあるんだー」くらいに考えておけばOKで、スワップポイントで稼ごうとしないほうが賢明だ。
- 両建てでエントリーしたら必ずマイナスになる
- スワップポイントが大きい通貨ペアはスプレッドが広い
- スワップポイントが大きい通貨ペアは値動きが激しい
- スワップポイントが大きい通貨ペアは最大レバレッジが制限される
両建てでエントリーしたら必ずマイナスになる
片方がプラスのスワップポイントになっている通貨ペアでも、マイナススワップの絶対値の方が大きくなるように設定されている。
つまり同じ大きさのポジションを両建てで保持した場合、確実にスワップポイントで損する仕組みになっているのだ。
【スワップポイントランキング上位5通貨ペアのスワップポイント一覧】
通貨ペア | スワップポイント (ショートポジション) | スワップポイント (ロングポジション) |
---|---|---|
EUR/TRY (ユーロトルコリラ) | 約7,215円 | 約-10,650円 |
USD/TRY (米ドルトルコリラ) | 約5,087円 | 約-8,147円 |
EUR/ZAR (ユーロ南アフリカランド) | 約1,514円 | 約-3,433円 |
EUR/RUB (ユーロロシアルーブル) | 約1,124円 | 約-4,631円 |
USD/MXN(米ドルメキシコペソ) | 約965円 | 約-2,666円 |
両建てなら為替変動のリスクを0にできるが、スワップ狙いの取引は不可能だ。
XMでは業者をまたいだ両建ては取引規約違反
「じゃあ他の業者と両建てしてプラススワップが残るようにしたらいいんじゃない?」
上述したようにスワップポイントは各業者が独自に設定するもの。
勘のいい人は上記のように思うかもしれないが、XMは業者間での両建て取引を禁止している。
規約違反の取引をしてしまうと、待っているのは出金拒否や口座凍結。
くれぐれも魔が差して業者間両建てに手を染めないように気をつけてほしい。
スワップポイントが大きい通貨ペアはスプレッドが広い
上述したスワップポイントが大きいマイナー通貨ペアは総じてスプレッドが鬼のように広い。
通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
EURTRY (ユーロ/トルコリラ) | 20.0pips |
USDTRY (米ドル/トルコリラ) | 18.0pips |
EURZAR (ユーロ/南アフリカランド) | 150.0pips |
EURRUB (ユーロ/ルーブル) | 110.0pips |
USDMXN (米ドル/メキシコペソ) | 450.0pips |
例えばユーロルーブルの平均スプレッドは450pips。
1lot(10万通貨)で取引したとすると、エントリー時に約6,500円もスプレッド分が差し引かれることになる。
ショートポジションのプラススワップが1lotあたり約1,100円なので、1週間ポジションを保有してようやくトントンになるくらいだ。
スワップだけで稼ごうと思ったら、最低でも1週間のポジション保持を覚悟しないといけない。
スワップポイントが大きい通貨ペアはボラティリティが大きい
高スワップのマイナー通貨ペアは総じてボラティリティが大きい(=値動きが激しい)傾向にある。
例えば以下はスワップランキング1位のユーロトルコリラの15分足チャート。
ローソク足でみると、15分間のうちに約400pips以上も価格が上下していることがわかる。
わずかな時間で数百pips動くことはザラにあるので、反対方向への値動きがあればスワップポイントでの収益など一瞬で吹き飛んでしまう恐れがある。
スワップポイントが大きい通貨ペアはレバレッジが制限される
高スワップのロシアルーブルやトルコリラの通貨ペアは最大レバレッジ1,000倍で取引できない。
(XMの最大レバレッジは1,000倍)
ボラティリティの大きさへの配慮として、為替リスクによる損失からトレーダーを守るために最大レバレッジを制限している。
【レバレッジ制限がある通貨ペア】
- EURTRY(ユーロ/トルコリラ)
→最大レバレッジ100倍、1lotエントリーの必要証拠金約12万円 - USDTRY(米ドル/トルコリラ)
→最大レバレッジ100倍、1lotエントリーの必要証拠金約11万円 - EURRUB(ユーロ/ルーブル)
→最大レバレッジ50倍、1lotエントリーの必要証拠金約25万円
まとまった証拠金がないと大ロットでエントリーできないので、どうしても資金効率が落ちてしまう。
必要証拠金が多いので、強制ロスカットされやすくなる
高スワップの通貨ペアでは必要証拠金が多くなるので、他の通貨ペアに比べてエントリー時の証拠金維持率が低くなる。
強制ロスカットまで耐えられるマイナスの値動きが小さくなるのがやっかいだ。
【例】口座残高15万円で取引する場合
■ドル円で1lotエントリー
- 必要証拠金:約12,000円
- エントリー時の証拠金維持率:約1250%
- 有効証拠金が約2,400円(含み損が14万7,600円)でロスカット
→約147.6pipsの値動きで強制ロスカットになる
■ユーロトルコリラで1lotエントリー
- 必要証拠金:約12万円
- エントリー時の証拠金維持率:約125%
- 有効証拠金が約2万4,000円(含み損が9万6,000円)でロスカット
→約96pipsの値動きで強制ロスカットになる
⇨ドル円エントリー時よりも約50pips分だけ負の値動きに弱い
※XMのロスカット水準は20%。またスプレッドは加味していない
ボラティリティの大きさと相まって、無事にポジションを保持するのは至難の業だ。
XMのスワップポイントまとめ
以上がXMのスワップポイントに関する全知識とスワップ狙いの取引に潜むデメリットだ。
繰り返しになるが、XMを利用してスワップで稼ごうとするのは推奨できない。
取引条件が劣悪になる上、ポジションを長期に渡って保有するのも困難だ。
XMをはじめとした海外FX業者を利用するメリットは、ハイレバレッジを活かした短期・中期でのスキャルピングやデイトレード。
(参考:海外FXの5つのメリットと4つのデメリット。国内FXと比較しながら徹底調査)
そもそもポジションを長期間保持するスイング寄りの取引に向いていない側面がある。
スワップポイントに捕らわれずに「最大レバレッジ888倍で追証なし」の取引環境を活かして、ドンドン利益を重ねていくことをおすすめする。