本記事はAxioryのロスカットに関するルールについてまとめている。
- Axioryの強制ロスカット水準はどう設定されているのか?
- Axioryでロスカットされるまでの許容できる含み損はどう計算するのか?
- Axioryで強制ロスカットを避ける方法はある?
などの疑問を解決できるようにわかりやすく解説した。
Axioryで取引中に自分の持っているポジションがどれくらいでロスカットされるのか、瞬間的にざっくりと理解できる能力を身に着けられるよう、本記事を参考にしていただきたい。
公式サイト:https://www.AXIORY.com/jp/
目次
Axioryのロスカット水準は証拠金維持率20%以下
Axioryのロスカット水準は証拠金維持率20%以下で設定されている。
つまり有効証拠金が必要証拠金の20%を下回ると、未決済ポジションが強制的にクローズされてしまう。
さらに2023年12月にリリースされたマックス口座に関しては、ロスカット水準0%でマージンコール30%の高水準の取引環境を提供している。
Axioryの口座開設を考えている方は、ぜひチェックしてみてほしい。
(※)証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、必要証拠金(建玉必要証拠金)に対する有効証拠金(実行証拠金)の割合のこと。
有効証拠金は自分が担保として口座に保持しているお金。
必要証拠金はポジションを持つのに必要なお金だ。
証拠金維持率は「(有効証拠金÷必要証拠金)×100=証拠金維持率(%)」で計算できる。
公式サイト:https://www.AXIORY.com/jp/
Axioryの強制ロスカットは評価損の大きいポジションから執行される
Axioryでは証拠金維持率が20%以下になった時点で、すべての未決済ポジションが強制クローズされるのは上述した通りだが、すべてのポジションが”同時に”クローズされるわけではない。
評価損の大きいポジションから順番にロスカットが実行されていく。
未決済ポジション | 約定日時 | 評価損 | ロスカットが執行される順番 |
---|---|---|---|
ポジションA | 5月1日 xx時xx分 | -10,000 | 2番 |
ポジションB | 5月2日 xx時xx分 | -50,000 | 1番 |
ポジションC | 5月3日 xx時xx分 | -2,000 | 3番 |
※市場状況によっては決済の順番が前後する可能性はある。
なおAxuoryでは利用できるプラットフォームはMT4とcTraderがあるが、
- MT4→順番にすべてのポジションが強制クローズ
- cTrader→最も証拠金を使っているポジションだけ部分的にクローズして証拠金維持率をロスカットされる前まで戻す
という違いがあり、cTraderのほうが効率的なロスカットをしてくれる。
cTraderはECN専用のプラットフォームで、管理人的にはMT4よりもオススメできるツールだ。
以下の記事にcTraderの詳細をまとめているので参考にしてほしい。
Axioryは追証なし”ゼロカットシステム”採用でリスクが限定されている
Axioryでは追証なしのゼロカットシステムが採用されている。
Axioryに限った話ではないが、スイスフランショックやリーマンショックなど、チャートがものの数分で数百pips飛ぶような有事の際には正常に執行されないことがある。
(有事の際にはトレーダーの注文が殺到してサーバーに過度な負担がかかり、システムダウンが起こってしまうためだ)
結果として、口座残高がマイナスになったタイミングで強制決済されてしまう。
しかしAxioryではゼロカットシステムが採用されているため、マイナスになった口座残高をゼロに戻してくれる。
口座残高以上の損失は発生しないため、Axioryでの取引で借金を背負うことはない。
リスクが限定された環境で、アクティブにハイレバトレードできる。
【口座残高別】Axioryの強制ロスカットまでの含み損と許容pips
口座残高別にAxioryでロスカットされるまでの含み損・許容pipsをまとめた。
口座残高以外の条件は、以下で統一している。
【前提の共通条件】
- 取引通貨ペア:ドル円100円
- 口座レバレッジ:400倍
- ロスカット水準:証拠金維持率20%以下
- 取引lot数:1万通貨or10万通貨or100万通貨
口座残高5万円の場合
取引lot数 | ロスカットされるまでの含み損 | 許容pips |
---|---|---|
10,000通貨 | 49,500円 | 495pips |
100,000通貨 | 45,000円 | 45pips |
1,000,000通貨 | エントリー不可 | エントリー不可 |
口座残高10万円の場合
取引lot数 | ロスカットされるまでの含み損 | 許容pips |
---|---|---|
10,000通貨 | 99,500円 | 995pips |
100,000通貨 | 95,000円 | 95pips |
1,000,000通貨 | エントリー不可 | エントリー不可 |
口座残高30万円の場合
取引ot数 | ロスカットされるまでの含み損 | 許容pips |
---|---|---|
10,000通貨 | 299,500円 | 2,995pips |
100,000通貨 | 295,000円 | 295pips |
1,000,000通貨 | 250,000円 | 25pips |
口座残高50万円の場合
取引lot数 | ロスカットまでの含み損 | 許容pips |
---|---|---|
10,000通貨 | 499,500円 | 4,995pips |
100,000通貨 | 495,000円 | 495pips |
1,000,000通貨 | 450,000円 | 45pips |
口座残高100万円の場合
取引lot数 | ロスカットされるまでの含み損 | 許容pips |
---|---|---|
10,000通貨 | 999,500円 | 9,995pips |
100,000通貨 | 995,000円 | 995pips |
1,000,000通貨 | 950,000円 | 95pips |
Axioryで強制ロスカットされるまでの含み損(pips)の計算方法
Axioryでポジションを取ってから強制ロスカットされるまでの含み損は3ステップで計算できる。
- 必要証拠金の計算
- ロスカット水準に達した場合の証拠金維持率を計算
- 強制ロスカットされるまでの許容pipsの計算
以下では上記の3ステップに沿って実際に計算過程を記した。
【計算するにあたっての前提条件】
- 口座残高:10万円
- ドル円:100円
- エントリー枚数:10万通貨
- 口座レバレッジ:400倍
- ロスカット水準:証拠金維持率20%以下
STEP1:必要証拠金の計算
ポジションを取る際の必要証拠金の計算式は以下。
【必要証拠金】=【注文時の価格】×【取引ロット数(取引枚数)】÷【口座レバレッジ】
計算式に前提条件の数値を当てはめると「100円×100,000通貨÷400倍=25,000円」となるため、10万通貨のポジションを取るには25,000円の証拠金が必要となる。
ここで重要となるのが口座レバレッジ。
最終的に必要証拠金を決める場合は、口座レバレッジで割り算するため、口座レバレッジが高いほど必要証拠金が少なくなる。
Axioryのレバレッジは400倍。
海外FXの中では平均的だが、国内FXの最大レバレッジ25倍と比較すると20分の1の証拠金で同等のポジションを取れる。
STEP2:ロスカット水準に達した場合の有効証拠金を計算
有効証拠金がいくらになったらロスカットラインになるのか求めるのは以下の計算式。
【ロスカット水準に達した場合の有効証拠金】=【必要証拠金】×【ロスカット水準(%)】
Axioryのロスカット水準は20%。
STEP1で求めた必要証拠金と一緒に計算式に当てはめると、「25,000円×20%=5,000円」となる。
つまり5,000円を下回ると証拠金維持率が20%以下となり、強制ロスカットされる。
STEP3:強制ロスカットされるまで許容できる含み損(pips)の計算
強制ロスカットされるまで許容できる含み損の計算式は以下。
【ロスカットまでの許容できる含み損】=【口座残高】-【ロスカット時の有効証拠金】
これまでの計算結果を当てはめると「100,000円ー5,000円=95,000円」となるため、95,000円の含み損までは耐えれる計算となる。
もし含み損をpips換算したい場合は、今回のケースだとドル円100円あたりの1pipsの価値を把握しなければならない。
ドル円100円の場合の1pipsの価格は以下の通り。
- 0.01lot(1,000通貨):10円
- 0.1lot(10,000通貨):100円
- 1lot(100,000通貨):1,000円
- 10lot(1,000,000通貨):10,000円
エントリー枚数に応じて、1pipsの価格は変動するので注意しておこう。
今回のケースだと10万通貨のエントリーなので、1pipsの価格は1,000円。
「95,000円÷1,000円=95」となるため、pips換算だと95pipsの逆行まで耐えれることがわかる。
Axioryで強制ロスカットを防ぐための対策
Axioryで強制ロスカットを避ける方法は2つ。
- 口座へ追加入金する
- 強制ロスカット前に損切りする
1はまだ取引を継続させて粘る方法。2はすばやく損失を確定させて、できる限り抑える方法だ。
(※)ロスカットされないための対策を考えるタイミング
Axioryでは証拠金維持率が50%以下になり、マージンコールの対象になると、MetaTraderのターミナルウィンドウの損益表示欄が”赤色”になる。
要するにこの赤色は”強制ロスカットラインが近づいているから気をつけてね”という注意喚起だと思ってもらえればいい。
MetaTraderのターミナルウィンドウが赤くなったら、以下に記述する対策を実行することを考えたい。
口座へ追加入金して証拠金維持率を上げる
強制ロスカットされる前に追加入金すれば、証拠金維持率を引き上げて粘れる。
今後トレンド転換が起こりそうな場合など、プラスに持っていけそうな場合はオススメだ。
Axioryの入金方法は4つ。
- 国内銀行送金(curfex)
- クレジットカード(VISA/MasterCard)
- STICPAY
- ビットコイン
- 海外銀行送金
このうち海外送金だけは即日入金ではないためオススメできない。
クレジットカード・国内銀行送金・STICPAY・ビットコインであれば即日入金できるため、すぐに追加入金して証拠金維持率を引き上げれる。
特にオススメなのは国内銀行送金。
curfexというサービスに登録しておけば、入金のみならず、出金も国内銀行送金でできるようになる。
入金時の手数料も銀行への振込手数料のみ。
出金も2万円以上の依頼なら、送信額の1%だけというオトクなサービスとなっている。
以下の記事でcurfexについてはまとめいるため、参考にしてほしい。
強制ロスカット前に損切りする
強制ロスカットされる前に、自分で損切りしてしまうのもアリだ。
FX取引において1番大事なのは”損切り”。
いかに機械的に損切りして、損失を抑えることができるかが、トータルで収支を考えたときにプラスになるかどうかのポイントになる。
利益を出せないトレーダーほど「あと少し粘れば相場が反転してプラスに持っていけそう」と無駄に粘って強制ロスカットされるパターンが多い。
初心者ほど事前に損切りラインを設定して、機械的に損切りするクセをつけよう。
AXIORYのロスカットまとめ!
以上でAxioryのロスカットに関する解説は終わりだ。
いつロスカットされるのかをポジションを持った時点で理解しておくと、落ち着いてトレードできるようになる。
いきなり正確な計算ができるようになる必要はないが、都度ポジションを持つ前に計算するクセはつけておこう。