本記事では海外FXのCFD取引についての情報をまとめている。
- そもそもCFD取引とは何なのか
- 海外FXでCFD取引をするメリット・デメリット
- CFD取引にオススメの海外FX業者
日経225やダウ、原油や天然ガス等のCFD取引に興味のある方は、本記事を参考にしてほしい。
そもそもCFD取引とは?
CFD(Contract of Difference)取引は、日本語で”差金決済取引“と訳される。
差金決済取引は、取引開始時点から取引終了時点までに発生した差額分を決済する取引のこと。
差金決済取引では、とある商品を100円で購入し、売る際に120円で売れれば、差額である20円が利益となる。
逆に自分の思惑どおりにマーケットが動かないこともあり、その場合は差額がマイナスとなってしまう。
とはいえ、どちらにマーケットが動くにしろ、取引開始時と終了時の差額が損益になるのは同じだ。
FXもCFD取引の一種
FXは日本語で”外国為替証拠金取引”と訳されるが、これは”外国為替の差金決済取引”ということ。
つまり、FXもCFD取引の一種なのである。
一口にCFD取引といっても、FXを筆頭に取引する商品によって呼ばれ方は様々。
- 外国為替証拠金取引:FX取引
- 株価指数の差金決済取引:株価指数CFD取引
- 商品(コモディティ)の差金決済取引:商品CFD取引
- 貴金属の差金決済取引:貴金属CFD取引
どれもよく耳にしたり目にする名称かと思うが、これらはすべてひっくるめて”CFD取引”となっている。
もちろんFX以外のCFD取引も、同じ差金決済取引のため、国内・海外問わずFX業者では株価指数CFD取引や商品CFD取引などをサービスの1つとして提供している。
海外FX業者でCFD取引をする5つのメリット
海外FXでCFD取引をする5つのメリットを紹介する。
- ハイレバレッジでトレードできる
- 追証なしゼロカットシステムが適用される
- 取引可能銘柄が多い
- FXと同一口座で取引できるため口座管理が楽
- ボーナスを利用してオトクにCFD銘柄を取引できる
ハイレバレッジでトレードできる
海外FXではCFD商品に関してもハイレバレッジでトレードできる。
例えばXMでは、株価指数CFDは最大200倍、商品CFDは50倍で取引可能だ。
CFDでも100倍以上のレバレッジで取引できる業者が多いため、資金効率よくトレードできるのが強みとなっている。
一方で、国内では2011年のレバレッジ規制により、CFD銘柄もレバレッジが規制された。
- 個別株CFD:最大5倍
- 株価指数CFD:最大10倍
- 債権CFD:最大50倍
- 商品CFD:最大20倍
レバレッジ規制以前までは国内でもFXと同じく100倍以上のレバレッジで取引できたが、現在は不可となっている。
日経225での必要証拠金で比較
CFD銘柄での人気が高い日経225を例に、レバレッジ10倍の国内業者とレバレッジ200倍の海外業者での必要証拠金を比較してみた。
【国内FXの必要証拠金】
100枚あたり 60,000円
【海外FXの必要証拠金】
100枚あたり 9000円
比較してわかるように、海外FXは国内FXと比べて少ない証拠金でポジることができる。
追証なしゼロカットシステムが適用される
海外FX業者ではFXトレード同様、CFD取引も追証なしゼロカットシステムの対象だ。
仮にCFDのハイレバトレードで口座残高がマイナスになってしまっても、業者側がマイナス分を肩代わりしてゼロ(0円)に戻してくれる。
口座残高以上の損失は発生しないため、リスクが限定された環境でアクティブにハイレバトレードを楽しめる。
取引可能銘柄が多い
海外FX業者と国内FX業者では、海外FX業者のほうが多くのCFD銘柄を取り扱っている場合がほとんど。
以下では海外FX業者のXMと、国内FX業者のDMM FXを比較してみた。
項目 | XM | DMM FX |
---|---|---|
商品CFD | 8種類 | 1種類 |
エネルギーCFD | 6種類 | 0種類 |
インデックスCFD | 27種類 | 4種類 |
貴金属CFD | 4種類 | 2種類 |
仮想通貨 | 4種類 | 0種類 |
合計 | 49種類 | 7種類 |
表を見ると一目瞭然だが、DMM FXよりもXMのほうが圧倒的に多くの銘柄を取引できる。
FXと同一口座で取引できるため口座管理が楽
上述したように国内業者でもFXとCFD銘柄を1つの口座で取引できるところはあるものの、商品の取り揃えはかなり少ないことがほとんど。
国内でガッツリCFD取引しようとするとCFD専用の口座を開設しなければならない場合が多い。
しかし海外FXではCFD銘柄の取り揃えも豊富なため、そのままFXと同じ口座でCFD銘柄も取引できる。
わざわざCFD用に新規口座を開設する必要はない。
また、CFD銘柄もFX通貨ペアと同じプラットフォームで同じように取引できる。
ボーナスを利用してオトクにCFD銘柄を取引できる
海外FX業者では100%入金ボーナスや口座開設ボーナスなど、国内FX業者とは比較にならないほどボーナスキャンペーンが手厚い。
上述したように海外FXでは、CFD銘柄もFX通貨ペアと同じ口座内で取引できる。
つまりボーナスをCFD取引にも利用できるということだ。
あまり自己資金を用意できないトレーダーは、ボーナスキャンペーンを提供している業者を選択するのがオススメだ。
以下の記事ではボーナスキャンペーンを提供している業者をまとめているので参考にしてほしい。
海外FX業者でCFD取引をする3つのデメリット
海外FXで行うCFD取引はメリットだけでなくデメリットもあります。
- 海外FX業者には信託保全がない
- スプレッド(取引コスト)は国内業者のほうがわずかに狭い
- 税金が高くなる可能性がある
海外FX業者には信託保全がない
日本国内ではFX業者・証券会社のどちらを利用するにしろ、CFD取引は完全信託保全の対象。
仮にFX業者や証券会社が倒産しても、口座に入っているお金(投資金・取引利益)はすべてトレーダーへ返還される。
一方で海外FX業者は信託保全が義務づけられていない。
信託保全するかどうかは各業者に委ねられている。
そのため海外FX業者のほとんどが分別管理で済ませており、信託保全はつけていないのが現状だ。
資産の安全性の面では、国内業者のほうが上といえる。
(※)信託保全は”倒産時”に効力を発揮するため過剰に心配する必要なし
信託保全はあくまでも業者が倒産したときに、顧客資産の安全性を補償するものだ。
つまり利用する業者が倒産しないと意味がない制度といえる。
もちろん信託保全があるに越したことはないが、最低でも5年以上健全な運営を続けている業者であれば倒産の恐れは低いため、信託保全なしでも過剰に心配する必要はないだろう。
スプレッド(取引コスト)は国内業者のほうがわずかに狭い
FXと同じく、CFD銘柄に関しても国内業者のほうがスプレッドはわずかだが狭い。
日経225とNYダウのスプレッドをXMとDMM CFDで比較してみた。
【日経225】
- XM:7.0円
- DMM CFD:7.0円~9.0円
【NYダウ】
- XM:5.0USD
- DMM CFD:2.0~4.0USD
見ての通り、XMのほうがDMM CFDと同水準、あるいは多少広いくらいのスプレッド設定になっている。
0.1pipsでもスプレッドにこだわるなら、国内業者を利用したほうが良いのは確かだ。
しかしCFD取引においては、国内と海外でFX通貨ペアほどのスプレッド差はない。
それでいて海外FX業者では100倍以上のレバレッジ・追証なしで取引できるため、管理人的にはスプレッドがわずかに狭いという理由だけで国内業者を選択するのはオススメしない。
税金が高くなる可能性がある
海外FXで得た収益に対する税金は、総合課税となり”利益額に応じて”税率が変動する。
具体的な適用税率は以下の通り。
年間利益額 | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
---|---|---|---|
195万以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万超~330万以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万超~695万以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万超~900万以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万超~1,800万以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万超~4,000万以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万超 | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
一方で国内FXの場合は、いくら稼いでも申告分離課税となるため税率は”20.315%”で一定となる。
そのため課税所得額が一定を超えてしまうと海外FXのほうが税金面で不利になるのだ。
- 課税所得額が420万円以下⇒海外FXのほうが税金が安い
- 課税所得額が420万円以上⇒国内FXのほうが税金が安い
海外FXのほうが稼ぎやすい環境が整えられているというメリットを考えると、税金のデメリットはささいなものだと管理人は考えているが、どうしても税金面が気になるなら国内業者を使うのも良いだろう。
CFD取引にオススメの海外FX業者4選
ここまで海外FXでCFD取引を行うメリット・デメリットを紹介してきた。
それらを踏まえて、オススメの海外FXで業者を4つ紹介する。
- XM(XMTrading)
- FXGT
- TitanFX
- AXIORY
XM(XMTrading)
項目 | XM スタンダード口座 |
---|---|
レバレッジ | 最大1,000倍 |
追証 | なし ゼロカットシステム |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド (ドル円平均) | 1.6pips |
取引方式 | STP |
ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス |
最低入金額 | 500円 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%以下 |
CFD銘柄の取引で1番オススメなのがXM。
- CFD銘柄も最大200倍で取引可能
- 追証なしゼロカットシステム
- スプレッド水準も国内業者と同水準
- 口座開設ボーナス13,000円
- 初回100%入金ボーナス+2回目20%入金ボーナスあり
- 手厚い日本語サポート
XMは日本人口座開設数No.1の海外FX業者。
FX通貨ペアでも最大888倍×追証なしで取引できるが、CFD商品も最大200倍×追証なし。
また海外FX随一のボーナスキャンペーンを提供しており、投資金が少ないトレーダーでも、証拠金を増やしてアクティブにトレードできる。
取り扱いのあるCFD銘柄も、全49種類と多いため、取引したい銘柄も見つかるはずだ。
ちなみにXMでの原油CFD取引については、別ページにて詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてほしい。
→原油取引にXM(海外FX)がおすすめの理由。取引方法や条件も徹底解説。
FXGT
項目 | FXGT |
---|---|
レバレッジ | 最大1,000倍 |
追証 | なし ゼロカットシステム |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド (ドル円平均) | 1.6pips |
取引方式 | STP |
ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス |
最低入金額 | 500円 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率50%以下 |
FXGTもCFD取引でオススメしたい海外FX業者の1つ。
- CFD銘柄を最大100倍のレバレッジで取引できる
- 追証なしゼロカットシステム
FXGTではCFD銘柄を最大レバレッジ100倍×追証なしで取引できる。
またXMと同じくCFD銘柄が多いのがポイント。
全63種類ものCFD銘柄をFXと同じアカウントで取引できるのは嬉しい。
まだまだ新興業者で信頼性こそXMやその他大手業者に劣るものの、今後間違いなくそれらと並ぶほどの業者になるだろう。
現在、期間限定の入金ボーナスを開催している。
気になる方は口座開設ボーナスで使い心地を確かめてみよう。
TitanFX
項目 | TitanFX ブレード口座 |
---|---|
レバレッジ | 最大500倍 |
追証 | なし ゼロカットシステム |
取引手数料 | 往復0.7pips |
スプレッド (ドル円平均) | 0.33pips |
取引方式 | ECN |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 20,000円 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%以下 |
TitanFXは低スプレッドが売りの業者。
XMのような派手なボーナスこそないものの、総合的に高いスペックで中上級者を中心に人気を集めている。
CFD銘柄の取り扱いについては日経225やNYダウなどのメジャーなものしかないが、取引手数料が無料かつ国内業者並みに狭いスプレッドで取引できる。
主要なCFD銘柄で少しでもスプレッドにこだわりたいならTitanFXがオススメだ。
AXIORY
項目 | Axiory ナノスプレッド口座 |
---|---|
レバレッジ | 最大1,000倍 |
追証 | なし ゼロカットシステム |
取引手数料 | 往復0.6pips |
スプレッド (ドル円平均) | 0.5pips |
取引方式 | ECN |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 20,000円 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%以下 |
AXIORYは海外FXでは珍しく、全額信託保全がついている。
取り扱っているCFD銘柄こそTitanFXと同じく多くないものの、スプレッドは狭く、信託保全ありの安全な環境で取引できる。
業者の安全性・信頼性を重要視しているトレーダーにはイチオシの業者だ。
以上が海外FXでCFD取引をする前に知っておくべき基本的な情報だ。
CFD銘柄に関しても、海外FX業者を利用したほうがメリットが大きい。
- ハイレバレッジでCFD銘柄をトレードできる
- 追証なしゼロカットシステムはCFD銘柄も対象
- 取引可能CFD銘柄が多い
- FXと同一口座でCFD銘柄も取引可能
- ボーナスキャンペーンを利用してCFD取引できる
確かに国内業者のほうがわずかにスプレッドが狭いが、それを加味してもハイレバ×追証なしの環境で取引できる海外FXのほうが魅力的だ。
海外FXでのCFD取引に興味がある方は、まずXMから口座開設してみて口座開設ボーナス13,000円を利用して、”CFD取引のハイレバはどんなもんなのか?を確かめてみるのがオススメだ。