海外FX業者から出金する際は、入金方法によって状況が異なる。
海外FXの入金方法まとめでも記載したが、海外FX口座への入金方法は
- 国内銀行送金
- クレジットカード入金
- 海外銀行送金
の三つがある。
【国内銀行送金・海外銀行送金】での入金に関しては、そのまま銀行送金での出金となる。
【クレジットカード入金】の場合だけ、特殊な出金経路になるため注意が必要だ。
海外FX口座からの出金方法
クレジットカードへの出金
クレジットカードへの出金と聞くと、『なぜクレジットカードなのに出金できるんだ』と思うだろう。
本来クレジットカードとは、買い物で利用した金額を支払い、後日口座から使った分だけ引き落とされる機能しかもっていないため、クレジットカードにお金を戻す・貯めるという機能はない。
海外FX口座からクレジットカードへの出金というのは正確には『返金処理』のことだ。
海外FXの入金方法でも述べたように、クレジットカード入金の場合ショッピング枠で処理される。
出金の際は、そのショッピングがキャンセル処理され、クレジットカードに入金分が戻ってくるという仕組みになっている。
クレジットカード入金を利用しトレードの結果利益がでた場合
- クレジットカード入金額分はキャンセル処理
- 残りの利益分は指定の口座へ入金処理
という手順が取られる。
あくまで入金のキャンセル処理なので、出金手数料は無料だ。
また、クレジットカードで入金した金額以上をクレジットカードへ返金処理されることはないし、そもそもできない。
クレジットカード入金額よりも出金依頼額が少ない場合は出金依頼額分のみがキャンセル処理される。
クレジットカード入金の具体例1
- クレジットカードで10万円入金
- トレードの結果+5万円
- 取引口座に15万円
- 15万円全額出金依頼
上記の場合は、クレジットカードで入金した10万円はキャンセル処理、利益分の5万円は指定の銀行口座へ支払われる。
クレジットカード入金の具体例2
- クレジットカードで10万円入金
- トレードの結果-5万円
- 取引口座に5万円
- 5万円全額出金依頼
上記の場合、出金依頼額がクレジットカードで入金した10万円の範囲内なので、5万円全額キャンセル処理、不足分の5万円がカード会社から請求される。
どのようにクレジットカードに返金される?
クレジットカードの返金方法は、大きく分けて以下の3通りある。
- クレジットカードの明細自体が取り消される
- 他の請求から相殺される
- 引き落とし口座へ払い戻される
1,クレジットカードの明細自体が取り消される
入金をした月の締日(月末近くが多い)までに出金処理が間に合えば相殺されるため、そもそも請求をされること自体がない。
入金額と出金額がその月で相殺されるため、明細自体がなくなるからだ。
例
締日が25日のクレジットカードで、1月1日にカードで10万円を海外FX口座へ入金したとする。
クレカの締日(25日)前に10万円の返金処理が間に合えば、海外FX取引の1月のカード利用額はプラスマイナス0円ということになる。
2,他の請求から相殺される
入金した月の締日を超え入金月の請求が確定した後、出金依頼を出した場合は、翌月の他のクレジットカード利用額と相殺される。
請求確定済なのでカード入金分は一度支払う必要がある。
3,引き落とし口座へ払い戻される
入金月の請求が確定した後、出金依頼を出しクレジットカードで他に買い物などをしていない場合は、引き落とし口座へ払い戻される。
こちらも請求確定済なのでカード入金分は一度支払う必要がある。
払い戻しはその月のクレジットカード会社の請求日に行われることがほとんどだ。
海外FX口座から銀行口座への出金
もっともポピュラーな出金方法が銀行口座への出金だ。
ネッテラーやプリペイドカードでの出金手段がなくなった現在、他に出金の手段はない。
上述しているが、クレジットカードによる入金の場合でも入金額以上の出金は全て銀行口座への出金となる。
基本的にはいつでも出金可能で、出金依頼から3~5営業日ほどで指定の口座へ着金する。
海外FX口座から銀行口座への出金手数料について
海外FX口座から銀行口座へ出金する際は『海外FX口座→中継銀行→指定した国内銀行口座』という経路なので
- 海外FX口座→中継銀行
- 中継銀行→指定した国内銀行口座
の2つで出金手数料がかかる。
『海外FX口座→中継銀行』でかかる出金手数料は業者側で負担してくれるケースがほとんどだが、『中継銀行→指定した国内銀行口座』でかかる手数料は、顧客負担だ。
出金の度に2500~3000円の出金手数料がかかる。
なので、ちょこちょこ出金するのではなく、ある程度のまとまった額を出金する方がお得だ。
海外銀行送金で必要な情報
- 名前
- 銀行住所
- 銀行口座番号
- 支店名
- 支店コード
- SWIFTコード
- 出金額
これらの情報を入力する。
英語で入力しなければいけないが、住所をAddress変換してくれるJuDressというサービスを使えば簡単に入力できる。
注意したいのが、『SWIFTコード』だ。
SWIFTコードとは国際送金システム上で相手方の銀行を特定するために用いられる金融機関識別コードで、これがない銀行は出金できない。
ほとんどの銀行でSWIFTコードはあるが、新興ネットバンクや、小さな地方銀行ではSWIFTコードがない場合があるので事前に確認しておこう。(ゆうちょ銀行、じぶん銀行、ジャパンネット銀行など)
参考:銀行コード、金融機関コード、SWIFTコード(BICコード)を一覧検索
着金した際は銀行から電話がかかってくる
海外FX業者から送金したら多くの場合、銀行から電話がかかってくる。
『なんだかコワい』と思うかもしれないが、安心してほしい。
海外から送金を受けた場合は、海外FXに限らずあらゆる送金で銀行から電話がかかってくるのだ。
銀行側は、そのお金が怪しいものではないか?どのような理由で入金されたのか?を確認するために電話してくる。(もちろん為替取引による差益による入金は、なんら問題ない)
銀行との電話でのやり取り
銀行『海外の○○から〇万円の入金が来ていますがこれはどういった理由でしょうか?』
あなた『為替取引による差益です。』
銀行『わかりました。では本日口座の方へ入金しておきます。』
これだけのやり取りで入金される。大体1分くらいで終わる。12時~15時の間にかかってくることが多い。
以上が海外FX口座からの出金方法だ。
海外送金のため国内FX業者で出金するよりも余分に、3~5営業日ほど着金に時間がかかる点だけ注意しておきたい。