FXSuitの評判は?スワップアービトラージで話題の海外FX業者に切り込む。

FXSuitの評判は?スワップアービトラージで話題の海外FX業者に切り込む。
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最近Twitter界隈で@saekinoma02氏(現在はアカウント停止中)が提唱した、海外FX業者FXSuitのスワップを活かした月利15%のノーリスク運用が話題になっている。

その影響か、当サイトにもFXSuitに関する問い合わせが増えてきたため本ページを作成するに至った。

特に「FXSuitの信頼性や安全性が気になる」という方にとっては、ドンピシャの内容になっているはずだ。

結論からいうと、管理人は全面的にはFXSuitの利用をおすすめしない

今のところ顧客の不利益になるようなトラブルは起こしていないが、

  • 日本での実績が乏しく、金融ライセンスにも登録していない
  • 過去に問題を起こしたFXブローカーのグループである可能性がある

ということで「今後も継続して安心して利用できる。出金拒否や利益凍結の心配はない」と言い切るのは難しいからだ。
今は顧客資金をかき集めている段階で、計画倒産を目論んでいる可能性も完全には捨て去れない。

ただスワップポイント狙いの取引手法は理にかなっているし、FXSuitの取引環境なら月利15%で運用できる可能性があるのは確か。

リスクを許容して「最悪なくなってもいい資金だけ投入する」「運用してみて、利益を出金できたらラッキー」くらいに割り切れるのであれば、利用してみてもいいだろう。
(逆にいうと「なけなしの10万円をFXSuitに全ぶっこみ」みたいな運用はやめておこう)

以下では1トレーダーとしての管理人の見解を述べているので、全部読んだ上で最後は自己責任で判断していただければ幸いだ。

(※)管理人のオススメ海外FX業者が知りたい方へ

管理人のオススメ海外FX業者が知りたい方は『【2022年】海外FX業者おすすめランキング14選!海外FX歴10年の私が人気会社を比較!』を参考にしてほしい。

初心者にもわかりやすく、タイプ・目的別に1番オススメできる業者を紹介している。

Twitterで話題のスワップ黄金比を活用したFXSuiteの取引手法とは?

スワップ黄金比の図解

Twitterで話題のFXSuitを利用したスワップアービトラージの手法はシンプルで「ユーロドル売り:ユーロ円買い:ドル円売り=1:1:1.13※レートによって異なる」の割合でポジションを保有すること。

前提として、この組み合わせなら「ドル売りとドル買い、円買いと円売り、ユーロ買いとユーロ売り」それぞれが相殺されるので、為替変動によるリスクなしでポジションを保有できる。
(「為替変動によるリスクなし」=「チャートが動いても評価損益がほぼ動かない状態」)

加えてFXSuitでは、

  • ユーロドル売り
    →10万通貨(=1lot)あたり7.8ドルのプラススワップが発生する
  • ユーロ円買い
    →プラスでもマイナスでもスワップポイントが発生しない
  • ドル円売り
    →10万1300通貨(=1lot)あたり2.938ドルのマイナススワップが発生する

ので、全てのポジションを10万通貨保有した場合1日あたり差し引き約5ドル(約500円)ずつ資金が増えることになる。
(参考:FXSuitのスワップポイント一覧

ポジションを1ヵ月保有した場合は、5ドル×30日で150ドル(1万5000円)。
10万円入金すれば、月利約15%で運用できるという算段だ。

実際に@saekinoma02氏の戦績キャプチャが見れるし、実際に手法を試したエビデンスも多数挙がっているので、管理人は手法自体は理にかなっていると考えている。

そもそもスワップポイントって何?」という人は、下記のページも読んでみてほしい。
記事の中でスワップポイントの基礎知識について解説している。

XMスワップポイントの確認方法・計算方法まとめ!スワップ狙いの取引はするべき?

スワップアービトラージを可能にするFXsuitとの口座スペック

最大レバレッジは500倍でロスカット水準は20%

fxsuitは最大レバレッジ500倍

上記の手法では10万円を運用する場合、10万通貨のポジションを3つ建てるために最低でも330倍以上のレバレッジが必要になる。

FXSuitは最大で500倍まで口座レバレッジを高められるので、10万円の資金があればある程度余裕を持ってポジションを建てられる。

ポジションを建てるのに必要な証拠金は約7万円で、エントリー時の証拠金維持率は約140%。
強制ロスカットになる証拠金維持率は20%以下なので、エントリーした瞬間にスプレッドやノイズで強制決済されることもない。

主要通貨ペアのスワップポイントが良心的な設定

FXsuitのスワップポイントの設定は良心的

上記の取引手法はFXSuitのスワップポイントの設定が良心的だからこそ、月利15%を可能にしている。

他の海外FX業者で同じようにポジションを持っても、収支はプラスにならない。

■海外FX業者XMの場合

  • ユーロドル売り
    →10万通貨(=1lot)あたり約685円のプラススワップが発生する
  • ユーロ円買い
    →10万通貨(=1lot)あたり約436円のマイナススワップが発生する
  • ドル円売り
    →10万1300通貨(=1lot)あたり約1300円のマイナススワップが発生する

差し引き約1,051円のマイナスになる。

■海外FX業者TitanFXの場合

  • ユーロドル売り
    →10万通貨(=1lot)あたり約484円のプラススワップが発生する
  • ユーロ円買い
    →10万通貨(=1lot)あたり約349円のマイナススワップが発生する
  • ドル円売り
    →10万1300通貨(=1lot)あたり約1130円のマイナススワップが発生する

差し引き約995円のマイナスになる。

スワップポイントは、各国の政策金利を参考に各FX業者が独自に設定できるもの。
FXSuit他の海外FX業者では実現できないようなスワップポイントを設定していることで、@saekinoma02氏の手法が可能となっている。

FXSuiteがスワップアービトラージを許容している理由

スワップアービトラージを許容sぢているのはFXsuitのプロモーション戦略だと考えられる

海外FX業者のキャッシュポイントは、トレーダーが取引する際に落としてくれるスプレッドや取引手数料。

つまり口座開設者数が増えても、全員が全員上記のスワップアービトラージの手法を実践してしまうと、FXSuitには薄利しか残らない。

ではなぜFXSuitが、顧客にとってメリットしかない手法を許容しているのか。
トレード手法を公開している@saekinoma02氏も述べているが、おそらくFXSuitのプロモーション戦略だ。

たしかに@saekinoma02氏の発言は芯を食っている。

そもそもプロモーション・宣伝活動は、元を辿れば自社利益を削って顧客に還元する行為。

例えばよくあるボーナスキャンペーンも、自社の利益から顧客に無償のボーナスを提供して新規口座開設を促している。
未入金の口座開設ボーナスでいくら顧客が取引しても、業者がほとんど儲からないのと同じ理屈だ。

「リスクゼロで儲かる手法を実践できる海外FX業者」というポジションをとることで、実際にここ3ヵ月で認知を急速に拡大し口座開設者数を増やしている。
(@saekinoma02氏曰く、送金会社調べてでFXSuitの利用者は海外証券会社の中で7位にまで伸びたらしい)

ちなみに顧客に支払うスワップポイントはFX市場(インターバンク)を通じて支払われる。

そのためいくらスワップポイントを支払ったところで、FXSuit側に不利益は発生しない。
(あくまで「長期ポジション保有前提になるので、スプレッド・手数料収入が少なくなる」というのがFXSuit側の不利益だ)

FXSuitで口座開設する上での懸念材料4つ

FXSuitで口座開設する前に、4つの点を押さえよう。

  • 金融ライセンス無登録。取得しているのはバミューダでの営業許可のみ
  • FXSuiteの運営元「Salvax limited社」が運営する別会社が詐欺(SCAM)認定を受けている
  • サタンプロジェクトと類似する点が多い
  • 入金後取引しない場合は半年間出金できず、30%の手数料が徴収される

①金融ライセンス無登録。取得しているのはバミューダでの営業許可のみ

FXSuitは全世界どこの金融ライセンスにも登録していない無登録業者だ。

FXSuitは公式サイトに認可番号を記載している

上記の通り公式HPには「認可番号」を記載しているが、この番号はあくまでバミューダの法人登録番号にすぎない。

バミューダの金融当局(BMA)から認可を受けているわけではないので、勘違いしないように気を付けよう。

実際にバミューダの金融当局(BMA)ホームページで、FXSuitの運営元である「Salvax limited」を検索してみたが、登録している形跡はみられなかった。

FXSuitはバミューダの金融ライセンスを取得していない

FXSuitは「バミューダ―に法人登録のみしている状態。金融当局の認可は受けていない。」と認識しておこう。

バミューダ金融当局(BMA)からの警告は今のところない

バミューダ金融当局(BMA)からの認可は受けていないものの、BMAから警告を発せられた形跡はまだない。
(参照:BMA「WARNING LIST」

あくまで今のところだが、目立ったトラブルなく運営されているのは確かだ。
(金融当局の規制を受けていないので、今後何をやらかすかはわからないが…)

※補足】法人登録とライセンス登録の違い

バミューダは規制が緩くて、金融当局の認可を受けなくてもバミューダ国内で金融サービスを提供できる。

そのため「国の営業許可は取っているけど、金融当局の認可は取っていない」というねじれが生じてしまうのだ。
(日本では金融庁や財務局の認可が実質的な営業許可なので、日本ではありえない構図となっている)

②FXSuiteの運営元「Salvax limited社」が運営する別会社が詐欺(SCAM)認定を受けている

FXSuitを運営しているSalvax limitedは、他でFXPaceというFXブローカーも運営している。

このFXPaceが海外のFX掲示板サイトであるForexPeaxeArmy(FPA)詐欺(SCAM)認定されているのだ。

FXPaceは詐欺認定されている

FXSuit自体は詐欺認定されてなかったが、FXPaceと運営元が同じだということでFXSuitも信頼性にも疑問符がつく。

日本市場で騒動を起こしたIronFXと繋がりがある可能性も

FXSuitはひと昔前に突如日本市場から撤退して物議を醸したIronFXの関連会社である可能性もある。

 icon-hand-o-right IronFXとは?

強制的に顧客のポジションを全決済する」という対応をとって、2014年に日本市場から撤退。
含み損を抱えてたトレーダーは、急な強制決済で損失を確定させられてしまった。

また同時期に中国市場でグループ会社の「Global Investment社」が20億円超えの未払いが発覚。
加えてコロンビアで営業停止処分を受けるなど、ずさんな経営状況が話題になった。

当時は出金拒否も相次いでいたようで、上述したForexPeaxeArmy(FPA)でも詐欺業者(SCAM)認定を受けている。

IronFXはSCAM(詐欺)業者認定を受けている

上述したFXPaceは「Notesco」という会社との共同運営。
「Notesco」はIronFXの運営元企業なので「NotescoとSalvax limitedとの間に繋がりがある→Salvax limitedが運営するFXSuitもNotescoと関連性があるのではないか?」と勘ぐってしまう。

最近になってIronFXが出金トラブルで炎上した形跡はないので、今は改心して全うに運営しているのかもしれない。
ただFXSuitが過去に日本人トレーダーを陥れたIronFXと繋がっている恐れがあることは、頭の片隅にでも置いておいたほうがいいだろう。

③サタンプロジェクトと類似する点が多い

サタンプロジェクトとSNSマーケティングの手法は類似している

ご存知の方も多いかもしれないが、2018年12月~2019年4月にサタンプロジェクトと呼ばれる大掛かりな投資事件が勃発した。

事件のあらましは以下の通り。

  1. FX投資に関するSNSアカウントを開設、投資のプロであることを匂わせるツイートをする
  2. 現金プレゼントキャンペーンでフォロワーをかき集める
  3. コピートレード商材に関するアンケートを実施する
  4. アンケート回答者を対象に月利15%のコピートレードへの勧誘を開始
    特定の海外FX業者(IronFX)への口座開設・入金を促す
  5. 順調に運用成績を伸ばす
  6. 突如訪れた強制ロスカット。出資者全ての口座残高がゼロになる
    ※出資額の返金はナシ

(参照:【FX】#サタンプロジェクトの巧妙な手口と被害者の経緯

実際には立件されておらず、法の下で詐欺行為が認められたわけではないが、控えめにいっても怪しさ満載だ。

ザっと見比べてみたところ、商材は違えど月利の運用益やSNSマーケティングの手法など今回の件と類似する点が多い

極めつけはサタンプロジェクトに絡んでいた海外FX業者名。
FXSuitとの繋がりが疑われているIronFXがサタンプロジェクトと関係していたのだ。

ここまで内容が酷似していると、今回の「FXSuit×スワップ手法」旋風にも疑念が沸いてしまうのは仕方ないだろう。
最悪の場合、サタンプロジェクトの時と同様に全トレーダーのポジションが強制決済されてしまうケースだって考えられる。

あくまで過去の事例に基づいた見解なので今後どうなるかはFXSuitのみぞ知るところだが、情報を鵜呑みにして資金を過剰に投入するのは避けた方が賢明だ。

④入金後取引しない場合は半年間出金できず、30%の手数料が徴収される

fxsuitでは入金後に取引せず資金を出金することができない

FXSuitでは「入金後に取引せずに資金を出金する」ということができない

取引した場合は問題なく出金できるが、取引しない場合あなたの資金は半年間FXSuitの口座に塩漬けされることになる。

また半年後に取引なしで出金する場合は、手数料が徴収されて入金額の7割しか戻ってこない

どちらも念のためサポートに問い合わせてみたが、正しい情報だった。

FXSuitに入金後は取引しない限り後戻りはできないので、利用すべきかどうかは慎重に判断してほしい。

以上がTwitterで話題のスワップアービトラージ手法とFXSuitという海外FX業者に対する管理人の見解だ。

今回の件に関して、管理人は「見」の姿勢を貫こうと考えている

たしかに手法としては魅力的だが、現時点でFXSuitを信頼するには根拠が乏しい。

「FXSuitが完全な優良業者で、スワップ運用で発生した利益をちゃんと出金できる可能性」もあるし「FXSuitが悪徳業者で、計画倒産の前段階としてSNSマーケティングで顧客資金をかき集めている可能性」 もないとは言えない

(調査する中で「IronFX」と「サタンプロジェクト」の名前が出てきたことで、やや怪しさが増す形となってしまった…。)

この記事を読んだ方は、

  • カンタンに稼げるチャンスを逃してしまった…。
  • 入金して取引してたら、危なかった…。

どちらに転んだとしても、ご自身で納得できるような決断をしていただければ幸いだ。

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