海外FXは信託保全なし・分別管理のみ?顧客資産の管理方法について解説

海外FXは信託保全なし・分別管理のみ?顧客資産の管理方法について解説
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本記事では海外FXの資産管理方法である「信託保全」と「分別管理」について解説していく。

海外FX業者では顧客資産管理の方法は信託保全と分別管理の2つにわけられる。
実はこの2つ、似ているようでまったく異なる管理スキーム

顧客資産の安全性でいえば、圧倒的に信託保全のほうが上だ。

信託保全と分別管理の違いが分かっていない方はもちろん、「入金したお金ってどういう管理がされてるのか不安…」という方も本記事を参考にしてほしい。

(※)管理人オススメの海外FX業者

信託保全・安全性が保証されている海外FX業者を今記事で解説している。

他に管理人のオススメ海外FX業者が知りたい方は『海外FXのおすすめ業者ランキング13選!日本人プロトレーダーが使う人気の業者を徹底比較』を参考にしてほしい。

初心者にもわかりやすく、タイプ・目的別に1番オススメできる業者を紹介している。

海外FXの信託保全と分別管理の違いってなに?

信託保全と分別管理は似たものに見えて、まったくの別物。

ざっくりと2つの違いを表すなら以下の表現になる。

【信託保全と分別管理の違い】

  • 信託保全誓約書ありの法的な約束
  • 分別管理口約束

それぞれの違いと特徴を詳しく解説していく。

信託保全とは

信託保全は「業者の運営資金と顧客の取引資金(口座残高)が、完全に分けて管理される」仕組み。

  • A口座:運営資金
  • 信託銀行口座:顧客資金

信託保全でも運営資金と顧客の取引資金をわけて管理するのは同じ。
ただ分別管理とは、管理方法がまったく違う。

運営資金はもちろんFX業者が自分たちの銀行口座で管理している。

しかし顧客資産は外部の信託銀行口座に預け入れられて管理されるのだ。
それを管理しているのも、「信託管理人」と呼ばれる外部監査。

定期的に外部監査が「しっかり顧客資産は管理されているか?流用などはしていないか?」をチェックしてくれるため、信頼性も高い。

また分別管理と違って、信託銀行の口座はFX業者の名義ではなく完全に独立した口座です。

つまりFX業者が倒産しても、顧客資金が預けられている信託銀行口座は差し押さえられないということ。
外部監査の手によって100%返金される。

分別管理とは

分別管理は「一応、業者の運営資金と顧客の取引資金をわけて管理する」仕組み。

  • A口座:運営資金
  • B口座:顧客の取引資金

分別管理では上記のように、「FX業者が」運営資金と顧客の取引資金を別々の口座で管理する。
一見すると、信託保全と変わりがないように感じる方もいるかもしれない。

しかし、結局どちらの口座も管理しているのは「FX業者」
A口座とB口座、両方とも名義は海外FX業者になっているのだ。

管理しているところが同じなら、A口座だろうとB口座だろうと分けている意味はほとんどない。
顧客の取引資金を流用・持ち逃げすることもできる。

また仮にFX業者が倒産したとしよう。

倒産した場合、FX業者の資産はすべて差し押さえられて、債務の返済に回されることになる。
もちろん顧客の資産が預け入れられているB口座もFX業者の名義なので、差し押さえの対象だ。

分別管理では、業者が倒産した場合に資産が返ってこない可能性があるのである。
※もちろん顧客資産を使わなくても債務返済ができる場合は、顧客資産は返ってくる可能性がある。

海外FX業者に信託保全が少ない理由

分別管理と信託保全のスキームだが、どう考えても信託保全のほうが顧客にとっては嬉しいスキーム。

しかし残念ながら、海外FXは原則として信託保全がない
今では世界中で3,000を超える海外FX業者が存在するが、ほとんどの業者が分別管理のみで済ませている状況だ。

海外FXに信託保全がない理由は3つ。

信託保全が義務付けられていない

海外FX業者には信託保全が義務付けられていない。

だから信託保全じゃなくて、分別管理で済ませている業者も多いのだ。

一方で国内FXは信託保全が義務付けられているため、すべての業者で信託保全の仕組みが整えられている。

信託保全には費用がかかる

信託保全をつけるとなると、当然お金がかかる。

信託保全の仕組みを整えるための人件費や外部監査と契約するお金も発生する。

理由3とも関わってくるが、お金がかかりすぎるので信託保全に足踏みしている業者が多いのも事実だ。

取引環境の整備やライセンスの取得にお金を費やしている

海外FXは国内FXよりもはるかに取引環境が整えられている
管理人もも元々国内FXトレーダーだったが、明らかに国内FXより海外FXのほうがストレスなく取引できている。

  • 高い約定力を実現するためのサーバーインフラ関連
  • 証拠金が2倍に増えるほどのボーナス
  • 口座残高がマイナスになるのを防ぐゼロカットシステム

どれもこれもかなりお金がかかることだ。

特にゼロカットシステムは顧客の借金を肩代わりするとも言えるシステム。
一度でもスイスフランショックのようなことが起こると、とてつもない資金が必要となります。

これだけの取引環境を維持するためにお金を投資していることを考えると、さらに信託保全の仕組みをつくるためにお金をかけるのは難しいだろう。

また海外FX業者は世界中でサービス展開するために、様々な金融ライセンスを取得している。

金融ライセンスを取得するにも、当然お金がかかる。
各ライセンスごとに取得条件が決まっていて、その条件をクリアするためにもお金をかけて仕組みを整えなければならない。

要するに、海外FX業者は信託保全以外の部分に代わりにお金を割いているわけだ。

信託保全以外の海外FX業者を選ぶ時のポイント

海外FXは信託保全を義務付けていないため、他の要素で業者の安全性を見なければいけない。

ここでは、安全な業者を選ぶ時のポイントを解説する。

金融ライセンスを取得しているか

安全な海外FX業者を選ぶ時は、金融ライセンスの有無を確認しよう。

金融ライセンスとは、諸外国が業者に対して金融商品取引業を行っていいと認めた許可証のようなもの。
金融ライセンスを取得している=諸外国からサービスを認められていると言える。

海外FX業者は日本の金融庁の認可を受けていないため、金融ライセンスを一つも取得していない業者は安全性を担保するものが一つもないのと同じことだ。

金融ライセンスには取得難易度があるが、正直信頼性の観点で言えば取得さえしていれば一定の安全性は担保されていると考えていいだろう。

ASIC(オーストラリア)やCySEC(キプロス)FCA(イギリス)など、さまざまな金融ライセンスがあるぞ。

長い運営歴があるか

安全な海外FX業者を選ぶ時は、運営歴の長さも確認しよう。

運営歴の長さはそれだけ多くのトレーダーから支持を集めている結果だ。

安定したサービスを提供してくれる信頼性があるため、最低でも10年間は運営している業者を選ぶのがおすすめ。

海外FX業者 運営歴
XM 15年
TitanFX 10年
Exness 16年

運営歴が短い業者は、経営破綻のリスクが高かったり悪質な出金拒否を行う悪徳業者の可能性があるので注意しよう。

悪い口コミの量

安全な海外FX業者を選ぶ時は、悪い口コミの量もチェックしてほしい。

海外FXを行う日本人トレーダーは、SNSなどで使用感や取引環境に関して口コミを投稿している。

知名度の高いブローカーでも、「スキャルピングには向いていない」「コピートレードが強い」など実際に使ってみないとわからない情報は口コミを参考にするのがおすすめだ。

SNSでは「悪質な出金トラブル」に関する口コミも挙がっているので、海外FX口座の開設前に必ず確認しよう。

資金管理方法を公表しているか

安全な海外FX業者を選ぶ時は、資金管理方法を公表しているかも確認してほしい。

FX取引において、多くのブローカーが採用するトレーダーの資金管理方法は分別管理だ。

業者の運営資金とトレーダーの顧客資金を別銀行に分けて管理する分別管理は、業者に預けた資金を悪用されるリスクをなくすことができる。

分別管理を公表していないブローカーは、運営資金と顧客資金を同一銀行で管理している恐れがある。

資金が悪用される危険性があるため、分別管理を公表している業者を選ぼう。

保険への加入・保証機関に加盟しているか

安全な海外FX業者を選ぶ時は、業者が保険や保証期間に加入・加盟しているかも確認してほしい。

海外FXは日本の法律の管轄外なので、金融トラブルが発生した際にすべて自己責任となってしまいかねない。

安全な海外FX業者の中には、金融委員会への加盟や大手保険会社と契約し顧客資金を安全に管理することを外部機関から監視されているケースがある。

例えばTitanFXは、大手保険会社「ハウデン・グループ」と契約しており、業者の過失による顧客資金の流出が起きた場合にトレーダーは500,000米ドルを限度額として保証してもらえる。

外部機関の監視を受けていないブローカーは、急に顧客資金の管理体制を改悪する恐れがあるぞ。

信託保全で安全性が高いおすすめ海外FX業者一覧

安全な海外FX業者を選ぶために、信託保全の採用や運営歴の長さから安全性・信頼性の高い業者を解説する。

信託保全を採用していない業者も、すべて分別管理・金融ライセンスによって安全性が担保されるぞ。

XM

XM公式サイト画像

運営歴 10年
資金管理 分別管理
安全性 非常に高い
※信頼性の高いモーリシャスのライセンスを取得

XMは、日本人トレーダーの利用者No.1の人気海外FX海外ブローカーだ。

セーシェル金融庁(FSA)と取得難易度の高いモーリシャス金融サービス委員会(FSC)のライセンスを保有している。

「初めての海外FXでどれがいいかわからない」という方は、まずはXMの口座開設を検討してほしい。

今なら新規口座開設で13,000円!

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TitanFX

TitanFX公式サイト画像

運営歴 10年
資金管理 分別管理
安全性 非常に高い
※金融機関The Financial Commissionに加入

TitanFXは、スキャルピングトレーダーに人気の海外FX業者。

ECN方式のブレード口座は、業界最低水準のスプレッドを提供している。

また、The Financial Commissionという金融委員会に加盟しており、企業の透明性を担保している。

安全な環境でスキャルピングしたい方におすすめのブローカーだぞ。

日本人サポート体制あり!高水準のスプレッド

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AXIORY

AXIORY公式サイト画像

運営歴 13年
資金管理 信託保全
安全性 非常に高い
※金融機関The Financial Commissionに加入

AXIORYは、低スプレッド環境とハイレバレッジを両立した業者だ。

また信託保全を採用しており、顧客資金が完全に守られている。

さらに金融機関・The Financial Commissionに加盟している安心感もある。

業界でもトップレベルの安全性を提供する海外FX業者だぞ。

バランス◎のFX業者

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Exness

Exness公式サイト画像

運営歴 16年
資金管理 分別管理
安全性 高い
※セーシェル金融庁のライセンスを取得

Exnessは、無制限レバレッジが売りの海外FX業者。

運営歴が長く、日本人サポートも充実している。

またグループ全体で6つの金融ライセンスを保有しているのも、安全性の担保となっている。

安全な環境で、最大21億倍の無制限レバレッジを試してみたい方はぜひ口座開設してほしい。

驚異のレバレッジ無制限!

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FXGT

FXGT公式サイト画像

運営歴 5年
資金管理 分別管理
安全性 高い
※セーシェル金融庁のライセンスを取得

FXGTは、豪華なボーナスを提供する海外FX業者。

運営歴は5年と短いものの、セーシェル金融庁の他にグループ全体で4つの金融ライセンスを保有している。

新興のブローカーなので不安なところはあるが、15,000円口座開設ボーナスを使って試しに取引をしてみよう。

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海外FXの信託保全についての注意点

海外FXの信託保全に関して、押さえておくべき注意点を解説する。

勘違いによっては、顧客資金が一部しか戻ってこなかったり、意図しないタイミングで決済が発生してしまう。

完全信託保全と一部信託保全は少し違う

信託保全には、完全信託保全と一部信託保全がある。

  • 完全信託保全:投資家のすべての資産を信託銀行へ預ける
  • 一部信託保全:投資家から預かった資産の一部だけを信託銀行へ預ける

両者とも、トレーダーの資金が保証されることに変わりはないが、一部信託保全の場合、返金される上限が決まっており全額送金されない可能性がある。

取引する業者がどの信託保全を採用しているのか、事前に確認しておこう。

業者が倒産したら強制決済される

ブローカーが倒産した場合、信託保全によって顧客資金は保護される。

そのタイミングで、破綻時点で持っていたポジションは強制決済されてしまう。

強制決済で発生する損益は、信託保全によって保護されないので留意しておいてほしい。

安全な取引のためにも信託保全のある海外FXを利用しよう

海外FXの中で、ハイレバレッジで信託保全のあるおすすめの業者はAXIORYだ。

しかし国内FXのように信託保全が義務化されていないので、信託保全のある業者を選ぶのは選択肢が限られている。

なので、金融ライセンスや運営歴で安全性重視の業者を選ぶのもおすすめ。

XMTitanFXなど、安全性が担保された業者で取引しよう。

(※)管理人オススメの海外FX業者

管理人のオススメ海外FX業者が知りたい方は『海外FXのおすすめ業者ランキング13選!日本人プロトレーダーが使う人気の業者を徹底比較』を参考にしてほしい。

初心者にもわかりやすく、タイプ・目的別に1番オススメできる業者を紹介している。